ブラック企業なら「辞めた!」も正解。正しい辞め方、転職成功方法
ブラックだと感じながらも周囲の目を気にしてなかなか辞める決心がつかなかったり、辞めさせてもらえず困っている人もいると思います。でも、ブラック企業に勤め続けることにメリットはありません。辞めても問題ありません。ブラック企業の見分け方から辞め方、体験談や辞められない場合の最終手段まで転職にまつわる疑問や質問をまとめてみました。悩みを抱えている人は、是非チェックしてみてください。
この記事のもくじ
ブラック企業だ…と感じたら、辞めたら良い?
自分の会社はブラックだと感じていても、3年は続けなければと思っていませんか?もちろんそれも一理ありますが、ブラック企業なら辞めてしまっても問題はありません。悪条件で労働を続けると、心身ともに弱ってしまい、働きたくても働けなくなる可能性もあります。そうなったとしても、企業は何もしてくれません。そのため、無理をして働き続けるくらいなら、スパッと辞めて次の道に進むほうがメリットが大きいのです。
周りの目や常識にとらわれず、自分の体と心を最優先にして判断するようにしましょう。数日会社を休むなどして、心を落ちつけて考えてみるのも良いでしょう。万が一、それさえも許可が下りない状況なのであれば、早急に退職に向けて動き出した方が良いと思います。後で紹介する退職代行サービスの利用も検討してみてください。
でも実際に辞めるのは大変って本当?
劣悪な労働環境になってしまう背景には、人手不足などの問題があると思います。そのため、仮に今すぐ辞めたいと思っても、強い引き留めにあう可能性もあります。退職時の想定トラブルや対処方法をチェックして準備しておきましょう。
話を聞いてもらえない
退職の相談をしようと話を持ち掛けても時間を作ってもらえなかったり、結論を先延ばしにされてしまうことがあります。上司に相談後、話が進展しない場合は、その上の上司や人事など相談相手を変えて交渉してみましょう。
退職相談後、仕事を振られる
辞めづらくするために大量の仕事を振られ、その仕事が終わっていないことを理由に退職を受け入れないという人もいます。その場合、仮にその仕事をやり終えたとしても、また新しい仕事を振られてしまい、エンドレスに嫌がらせが続く可能性があります。仕事の必要性を吟味しある程度の段取りをつけた上で、さらに上の上司や人事などに交渉相手を変えてみましょう。
すぐに退職させてもらえない
本来、就業規則で1~2か月前に申し出れば退職できることが多いです。法律上は、2週間前までに口頭で伝えれば良いとされています。しかし実際は、人手不足だから、次のプロジェクトがひと段落つくまでは、次の採用が決まるまでは…などの理由で引き延ばされることが多いです。その場合は、就業規則などを提示して交渉するようにしましょう。
1人で粘り強く交渉を続けるのが基本姿勢ですが、進展が見られない場合は時間の無駄なので、後で紹介する退職代行サービスを利用も検討してみてください。
本当に「ブラック企業を辞めた」体験談
辞めたいと上司に申し出たけど引き留められる、転職活動をする余裕がなくて辞められないなど辞めるための一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。そこで、同じようにブラック企業から転職した人の体験談をまとめました。参考にしながら、これからについて考えてみてください。
アルバイトで生活をつないで3か月で転職
就職氷河期で希望職種ではないところへ妥協して就職。残業月100時間以上にも関わらず残業手当は一切なし、体調を崩して退職を決意。ここにいたらいつか死んでしまうという危機感から、引き留めにも強気な気持ちで交渉を続ける。アルバイトをしながら転職活動を開始。下調べをして面接へ行き、知りたいことは全て質問し、職場見学をして帰るという企業研究を徹底し、3か月で内定。
ブラック企業からの転職者の体験談をまとめ
働きながら転職準備を進め、準備万端で退職&転職
ピンとくる職に出会えず、とりあえず入社。正社員なのに時給、休日出勤も当たり前。その上、契約社員と労働条件が同じことに納得がいかず、転職を決意。自分のやりたいことを見つめなおしてから、サイトやハローワークを活用して転職活動。引継ぎ準備もこっそり進め、転職先が決まってから上司に報告し、無事転職。
ブラック企業からの転職者の体験談をまとめ
好きな仕事をより良い環境で続けるため転職
毎日残業が当たり前で22時まで働く中、同じ給料で残業ゼロの求人を発見して転職を決意。福利厚生が良くワークバランスのいい企業は競争率が高いため、転職エージェントと二人三脚で徹底的にエントリーシートを作りこむ。将来のビジョンを持ち、自分の意思を伝えることで、エージェントスタッフと関係性を構築し、理想の転職を実現。
ブラック企業からの転職者の体験談をまとめ
ブラック企業とそうでない企業の見分け方
実は、ブラック企業の明確な定義はありません。客観的に見てブラック企業だと判断できるポイントをまとめてみました。
賃金の未払いが常態化している
経営がかなり悪化している可能性があります。できるだけ早めに退職することをおすすめします。未払い分の賃金に関しては、弁護士を通して支払いを要求するほうがいいでしょう。
労働時間が長い
企業にもよりますが、一日の労働時間(定時)は8時間前後で設定されています。それにもかかわらず、毎日残業していたり、休日出勤が当たり前の状況であれば、明らかに働きすぎということになります。サービス残業で残業手当が支給されない場合も違法です。
モラハラやセクハラ
これらの定義もあやふやですが、あなた自身がそう感じているのならモラハラやセクハラがあるということになります。はじめはおかしいと思っていても、いつの間にか受け入れてしまっていることもあるかもしれません。冷静に考えてみたり、友達の話を聞いてみると実情が見えてくるのではないでしょうか。
大手だから、一部上場企業だから、公務員だからブラック企業ではないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。表向きはいいように見えても、実態はブラックということもあります。正しく見極めるためには、世間体ではなく、自分の置かれている環境を基準に判断しなければなりません。
ブラック企業から転職するのは大変?辞めてから進めるべき?
体験談でもいろいろなパターンを紹介しましたが、ブラック企業から転職することは可能です。転職活動の進め方は、辞められない理由にもよると思うので一概には言えません。例えば、毎日残業で休日出勤が当たり前のような環境の場合、転職活動に時間を割くのは難しいと思います。一旦辞めて、貯金でやりくりするのか、アルバイトなどで生活費をつなぎながら、転職活動を進めるのが良いと思います。
転職活動に充てる時間が作れる場合は、働きながら転職活動を進めることをおすすめします。転職先が決まっていると、交渉の際にも自分の気持ちを強く持つこともでき、交渉もしやすくなるからです。
給料が安い、セクハラやパワハラなどを受けている場合、時間はあっても精神的に疲れてしまっていると思います。退職後に少し休んでから、転職活動を開始するほうが良いかもしれません。特に面接は、人となりに加えて、転職後の展望など前向きな話をする必要があります。気持ちが落ち込んでいるときは、無意識にネガティブな意見を発してしまいがちなので、一度リフレッシュしてから取り組むほうがスムーズに進められると思います。
一日でも早く転職をしたい気持ちもあるかもしれませんが、焦ってやってもいい結果にはつながりません。また同じようなブラック企業を選んですぐに辞めてしまうと、職歴の印象も悪くなります。労働環境や自分の状態に合わせて、無理のない進め方を選ぶようにしましょう。
今すぐ辞めたい!なら退職代行サービスを使う方法も
パワハラを受けている場合は、退職を申し出ると何を言われるか分からず、辞めたくても辞められないということもあると思います。そういった人におすすめなのが、「退職代行サービス」です。申し込み後、あなたの要望と状況を伝えて料金を支払えば、一切の退職手続きを代行してもらえます。自分で退職を伝える必要がなく、書類のやり取りも郵送のため、顔を合わせることなく退職することも可能です。
あくまでも退職を代行するサービスのため、給料や残業の不払い交渉や保険の手続きなどは、弁護士に依頼する方が希望通り対応してもらえる可能性が高いです。その場合、安くても15万円程度は必要なため、退職の手続きだけであれば、3~5万円程度の退職代行サービスに依頼するのが良いでしょう。
まとめ
ブラック企業だと気づいたら、無理して働き続ける必要はありません。辞めていいんです!我慢した結果、精神的に支障をきたして働けなくなってしまう人もたくさんいます。そうならないように、なるべく早く転職活動を開始することをおすすめします。上司のパワハラなどが原因の場合は、退職代行サービスを活用し、身の安全を確保しながら退職手続きをすすめましょう。