20代の転職では役員面接ってある?転職だからこその正しい対策方法
ようやく役員面接までたどり着いたけれど、
「役員面接は意思確認だけなの?」
「一次や二次面接と同じ話をしていいの?」
そんな疑問を持っている人が多いのではないでしょうか。
ここまで来るために、準備や選考でたくさんの時間を費やしてきたと思います。その努力を無駄にしないためにも、役員面接は何のために行っているのか、どんな準備をすればよいのか、などを面接の前にしっかり確認しておきましょう。
この記事のもくじ
転職に役員面接ってあるの?
会社の規模や方針によっても異なりますが、中途採用でも役員面接はあります。
会社の規模によっては、最終が社長面接というところもありますが、規模が大きくなると、中途採用にまで社長の時間を確保することが難しいため、採用に関しては役員に一任されていることも多いです。
よって、中途採用の場合は、役員面接が最終面接ということも多くあります。
また新卒採用と違い、中途採用は短期間で即戦力となる人材を探しているため、いきなり役員面接、ということも極まれにあるようです。面接1回で内定を出す会社はブラックだという噂もあるようですが、採用の緊急性などからやむを得ずそうしているケースもあります。
面接に臨んでみて、面接官の態度や向き合い方から判断することをおすすめします。
役員面接で落ちる割合は、実は5割以上とも…
役員面接は、意思確認だけだから、「第一志望です!」と伝えれば内定をもらえる、という話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、おどろくべきことに、実際の合格率は、4~5割程度ともいわれています。
役員面接の前に複数回の面接が設定されていて、ある程度ふるいにかけられた状態であれば、意思確認だけということも極まれにあります。
しかし、企業の役員は、それまでの面接官よりも間違いなく多忙です。
そういった人が、形式的な面接のためにわざわざ時間を作るとは少し考え難いですね。
業界や職種などによりばらつきはありますが、応募枠数や面接回数が少ない場合や、会社の代表として外部に出ていく営業職の採用などは、役員面接での合格率が低くなる傾向にあるようです。
募集枠が1名の場合は、それまでに候補を絞り切れないこともあり、役員や社長による最終面接で1名に絞られることもあります。中小企業に多い2回目の面接が最終という場合は、社長の好みで不合格となってしまうケースもあるようです。
また、スキル重視の選考になりがちな技術職に対して、人柄重視の営業職は、スキル面での明確な基準を設けにくい分、落ちる確率が高くなるようです。
役員面接では、これまでの面接官よりも経験や決裁権のある役員により、しっかりと見極められる、ということは理解しておきましょう。
最終面接の役員との面談で落ちる人の特徴
そもそも役員面接では、何を見られているのでしょうか。
まず、これまでの面接では、経験やスキル、入社意欲について確認し、企業が求める一定以上のラインに達していれば、合格となります。役員面接では、その前提を元に、熱意や自社とマッチした人材かどうかを見極めます。
では、役員面接で落ちる人とはどんな人なのか確認しておきましょう。
役員面接で落ちる人の特徴
- 企業の価値観とあっていない
- 入社意欲や熱意が感じられない
- 企業研究ができていない
- 企業で働くイメージができていない
- 発言に一貫性がない
役員面接では緊張してしまい、いつもはしないようなミスをしてしまう人も多いようです。
自分は大丈夫と思わず、目を通しておきましょう。
基本的なマナーも忘れずに
- 目線が泳いでいる(面接官が話しているときに他のところを見ている)
- 表情が暗い
- 声が小さい
- 姿勢が悪い
- 身なりが整っていない
- 軽い発言(フランクな雰囲気でと言われて崩しすぎたり、前職の悪口を言ってしまうなど)
役員面接だから、と必要以上に意気込み、緊張しすぎることのないよう、事前に情報収集と頭の整理をして、落ち着いた状態で面接に臨みましょう。
ついに最終!役員面接を成功させるコツは?
役員面接では、志望動機の深堀や今後やりたいことなどの確認を通して、価値観や相性が合うかを確認することが多いです。
では、どうすれば役員面接を通過できるのでしょうか?
役員面接を成功させるコツ
- 企業研究をする
- 企業研究を踏まえた志望動機の深堀や自己PRをする
- 企業で働く自分をイメージする
要するに、落ちる人がやっている逆のことをすれば良いのです。価値観があうと役員に感じてもらえるような組み立てができ、話す内容が具体的になるため、おのずと熱意や意欲も伝わりやすくなります。
役員面接に進んだら、まず企業についての理解を深めましょう。
企業研究を通して、その会社ならではの特徴や理念、今後の方針などを確認します。それらの内容と結びつけることを意識して、志望動機や強み、どう貢献したいか、などを深掘りします。
そして、それらの中から伝えたい要素を抜き出して、箇条書きにします。どんな質問をされたとしても、その要素を盛り込んで話をすれば、問題ありません。
大切なのは、評価ポイントを意識して、伝えたいことをまとめておくことです。
特に転職の場合は、即戦力としての活躍を期待されているため、自分がどれだけ貢献できる人材であるか、また数年後に転職するのではないかという懸念に対しては、今後の展望を交えて、長く働く意思を伝えることが大切です。
文章でまとめてしまうと、覚えることに時間を割いてしまったり、面接の場で原稿を読み上げているように見えてしまい、想いが伝わりづらくなるかもしれません。
ポイントをまとめて、それを使って話す練習をしておく方法がおすすめです。
最後に、箇条書きした内容が、面接での発言や応募書類の内容とズレがないかも確認しておきましょう。
一次面接と役員面接って同じこと言っても良い?
一次面接などで話した内容は、基本的に役員にも共有されています。
忙しい中、わざわざ時間を確保してもらっていることを考えれば、同じ内容を話すことは避けた方が良いでしょう。
だからと言って、まったく違うことを言ってしまうと、話の内容に一貫性がなくなり、信頼度が下がります。
また上記の通り、一次面接と役員面接では、見ているポイントも違います。
よって、一次面接で話した内容をベースにしつつ、これまでの面接や企業研究を通して分かった情報を肉付けしましょう。
ただし、第一志望かと聞かれた場合には、面接時の状況と意欲を正直に伝えましょう。第一志望です、と答える方が好印象だと思われがちですが、数多くの面接をしてきている役員であれば、本心か否かは見分けられます。
他に選考を進めているところがある場合は、正直に話すことをおすすめします。
その上で、相談にのってもらえるような関係性が築けているのがベストです。
もちろん、合否を左右する可能性があるため、事前に優先順位を明確にしておきましょう。
役員が面接で見極めている相性や熱意が伝わるよう、その企業ならではの特徴を盛り込み、具体的に自分の言葉で伝えることがポイントです。
まとめ
役員面接へ進んだということは、一定の評価を得られている状態なので、まずは自信を持ちましょう。
ただし、単なる意思確認の場ではないので、企業研究と志望動機の深掘りを中心に、しっかり準備して臨む必要があります。
役員面接では、価値観がマッチしているか、意欲と熱意のある人かどうかを見ています。面接の経験が豊富な役員は、あなたの表情や声のトーン、話の内容など様々な観点から、本当に自社に貢献してくれる人なのかを見極めます。ありきたりな表現や小手先の回答はせず、自分の言葉で意思と熱意を伝え、内定を勝ち取りましょう