ポテンシャル採用とは?応募の条件や企業側が重視しているポイント、内定をもらうコツ

ポテンシャル採用とは?応募の条件や企業側が重視しているポイント、内定をもらうコツのイメージ

企業が中途採用をする際、ひとつのスタイルとして「ポテンシャル採用」が大企業を中心に広まってきています。第二新卒や既卒が希望する業界や職種に未経験から転職する大きなチャンスであり、ぜひこのチャンスを活かして奇跡のような転職成功を獲得したいところ。だけどどうやればチャンスを活かせるのでしょうか。安心してください、活かす方法はあります。こちらの記事では、ポテンシャル採用で内定を勝ち取るコツを伝授します。

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この記事のもくじ

ポテンシャル採用とは?

ポテンシャル採用とは、個人のポテンシャル(潜在的な資質や将来性のこと)を重視して中途採用を行うスタイルを指します。経験者を即戦力として迎えるキャリア採用とは異なり、対象が未経験者というのが大きな特徴です。

なぜポテンシャル採用が広まったのか

このスタイルが広まった背景には、長引く不況と少子化のため新卒採用が減り、若手人材が手薄になっていることがあげられます。そのおかげで企業の高齢化は加速する一方…。そのため企業は、未経験でもポテンシャルがある若手を積極的に採用して、企業の「若返り」を試みるようになりました。

しかし、ポテンシャル採用の対象はあくまでも「若手」というのが大前提。例外もありますが、一般的には20代がメインなので注意が必要です。第二新卒であれば年齢的にもマッチしているし、社会人にマストなビジネスマナーなどはすでに持ち合わせています。また、企業にとっては、新卒よりも教育コストもかかりません。さらに、20代ということもありまだ社会人経験が浅いため、企業のカラーに染めやすいというメリットもあります。

コロナ禍には即戦力が重視された転職市場ですが、若干の落ち着きを見せた2021年には、コロナ収束を視野に入れ、ポテンシャル採用に注力する企業が増えてきました。

ポテンシャル採用でよくある応募条件

ポテンシャル採用の求人でよく見かける応募条件は、「ビジネスマンとしての基礎力」「若手」「未経験可」の3つです。それぞれ詳しく解説します。

ビジネスマンとしての基礎力

社会人としてのビジネスマナー、一般常識、コミュニケーション能力が備わっているのが、ポテンシャル採用の大前提です。一度社会人を経験している第二新卒であれば問題ないでしょう。

若手(20代メイン)

企業によってばらつきがありますが、一般的には20代まで、と年齢制限を設けている企業が多いようです。これは、社会人経験が浅く、キャリアの軌道修正が可能な年齢と考えられるためです。

未経験可

「業界・職種未経験可」という条件もポテンシャル採用の求人には多く見られます。経験者よりも未経験者の方が長期的な就業が見込めるのと、自社のカラーの吸収が期待できるからです。

応募者にとってポテンシャル採用にはどんなメリットがある?

企業にとってポテンシャル採用は、新卒よりも教育コストがかからないほか、企業の将来を担う優秀な若手人材の確保などさまざまなメリットがありますが、応募者側のメリットには何があげられるのでしょうか。

未経験の業界や職種にチャレンジできる

ポテンシャル採用では、即戦力ではなく意欲が重視されるため、業界・職種未経験の企業にもチャレンジが可能です。企業とマッチングすれば、新卒時よりも有利に転職できる可能性もあります。

希望の就職ができなかった人にとっては〝棚ぼた〟!?

新卒で就職した企業となんとなく相性が合わない。本当は〇〇の仕事がしたかった。就職に後悔を感じている人にとっては、ポテンシャル採用は棚からぼたもちに違いありません。若手だからこそキャリアの軌道修正も図りやすく、改めて、キャリアプランの実現を目指せます。

実務の教育制度が充実している

実務未経験者を採用する確率が高いことから、実務の教育・研修が新卒同様に手厚い傾向にあります。即戦力重視のキャリア採用の場合、こうはいきません。

ポテンシャル採用を導入している企業紹介

ポテンシャル採用を導入している企業の中には、新卒採用では手が届かないような大手も存在します。各社のポテンシャル採用の特徴を紹介します。

ヤフー株式会社

2016年から新卒一括採用を廃止し、18~30歳の新卒・既卒・就業者を対象に通年でポテンシャル採用を進めているヤフー。キャリア採用の場合は即戦力が求められるため非常に転職難易度が高いですが、30歳以下であればポテンシャル採用を通じて未経験でも入社できる可能性もあります。新卒研修の用意もあります。ただし、かなりの高倍率のため、さまざまな対策が必要でしょう。

ヤフー株式会社の採用情報や評判はこちらからご覧いただけます。

ソフトバンク株式会社

ソフトバンクは、2015年より独自の「ユニバーサル採用」に取り組んでいます。日本従来の新卒一括採用ではなく、応募者は自由な時期に自分の意思で就職・転職活動を行えます。対象は、入社時30歳未満の新卒・既卒・就業者限定です。未経験でどんな職種が向いているか分からないけどソフトバンクに入社したい!という人は、キャリア登録もおすすめです。

ソフトバンク株式会社の採用情報や評判はこちらからご覧いただけます。

サイボウズ株式会社

サイボウズでは、IT業界、職種未経験でも、サイボウズに興味がある人なら応募できるチャレンジ採用枠を用意しています。キャリア採用の募集要項では要件を満たしていない人も大歓迎。年齢は不問なので、年齢が原因で未経験可の職種に応募を躊躇していた人にも門戸が開かれています。

スカイライトコンサルティング株式会社

各種コンサルティング業務のほか、スポーツビジネスなどを展開するスカイライトコンサルティングでは、大学生・大学院生および社会人歴3年以内程度の人を対象に、未経験者採用を行っています。新卒採用は3年以内に転職を決断するというジンクスがありますが、まさにピンポイントの設定と言えるでしょう。

株式会社SKIYAKI

FanTech(Fan×Technology)事業で、ファン・オーナーのためになるサービスをテクノロジーによって実現、新しいプロダクトを開発・提供するSKIYAKI。通年でポテンシャル採用を実施しており、30歳以下であれば業務未経験者でも応募OKです。必須スキルは、SKIYAKIの企業理念、ビジョン、価値観に共感できること。オープンポジションでの募集です。

第二新卒で正社員を目指しているなら、「ハタラクティブ」に相談を。「何がやりたいか分からない」「向いている仕事を知りたい」といった悩みにも応えてくれます。

企業側が重視しているポイント

ポテンシャル採用の選考や面接で企業が応募者をチェックするポイントはどこなのでしょう?とくに重視される要素をまとめました。しっかりと確認して、事前準備に励んでください。

成長意欲、上昇思考

ポテンシャル採用で企業がもっとも重視するのは、応募者の成長意欲です。入社後のキャリアビジョンもしっかり叩き込んでおきましょう。ブレが生じません。また、たとえ未経験でも、自身のポートフォリオを作成するなど意欲をアピールする方法はたくさんあります。

社会人としてのスキル

言葉遣いはもちろん、身だしなみやふるまいなど、社会人としてのスキルは必ずチェックされます。100点満点とまではいかなくても、誠意のある態度を心がけましょう。

第二新卒が面接で見られているビジネスマナーはこちらでご覧いただけます。

企業と応募者とのマッチング

即戦力が求められないポテンシャル採用においては、まずは企業と応募者との相性が長期就業の鍵を握ることになります。せっかく採用されても相性が合わず数年で辞めてしまったら、お互いに不幸な結果になります。また、面接では企業理念や価値観に共感しているかどうかを必ず確認されるため、自分だけの言葉で伝えられるようにしておきましょう。

企業研究ノートの作り方はこちらでご覧いただけます。

退職理由と転職理由

前職の退職理由と今回の転職理由はセットで聞かれます。たとえネガティブなものであってもポジティブな表現に変換して答えるのが転職成功の秘訣です。何より企業が求めているのは可能性や成長意欲ということを忘れずに。

ポテンシャル採用で内定をもらうコツ

ポテンシャル採用に興味がある、チャレンジしたい!と思っても、狙っている業界や職種でポテンシャル採用が行われているのかどうか知るのは苦難の技。インターネットで検索すると膨大な情報がヒットし、欲しい情報にたどり着かず時間だけが過ぎてしまう、なんてことも…。

転職のことは転職のプロに相談すると効率的に転職活動ができる

そんな時に強い味方になってくれるのが、転職エージェントです。たとえ自分に適した業界や職種が分からない場合も、転職のプロであるコンサルタントが相談に乗ってくれるので、目指す方向性が明確になることもあります。

また、ポテンシャル採用の求人に強い転職エージェントも存在します。その中には、アッと驚くような大企業のお宝求人も散見しています。目指す方向性と希望の求人が一度に見つかるなんて、とても運が良いし効率的だと思いませんか?

こちらの記事では、ポテンシャル採用ととても相性が良い第二新卒や既卒向けのエージェントを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

おわりに:未経験から希望の職に就けるラストチャンスを逃さない!

第二新卒や既卒でも就職活動をリトライできるポテンシャル採用は、業界や職種未経験者に大きなチャンスの場を提供してくれます。とは言え、学歴やキャリアではなくポテンシャルが重視されるので、人によっては通常の転職活動よりも困難に思えるかもしれません。

しかし、未経験から希望の職場に転職できるのは、年齢的にもこれがラストチャンスの可能性もあります。立ち止まっている暇はありません!ぜひポテンシャル採用で、思い描いたビジョンを実現させてください。