はじめての転職エージェント。面談って何するの?正直に話して良い?

事前に自分のやりたいことや自分が理想とする働き方をはっきりさせておいた方が良いですが、難しければあやふやなままでも構いません。自分の思いを正直に遠慮なく話すことが、自分の思う通りの転職を成功させるための重要なポイントとなります。もちろん、社会人としての基本的なマナーを守る必要はありますが、ある程度はざっくばらんに話をするのは大丈夫。ぜひ無理のない等身大の自分の姿を伝えてみてください。

はじめての転職エージェント。面談って何するの?正直に話して良い?のイメージ

転職を始めようと思い立って、まず相談してみようと思った相手は誰でしょうか。すでに転職していった職場の先輩や、身近な友人、両親、兄弟などさまざまな人が思い浮かんだのではないかと思います。親身に相談に乗ってくれる相談相手として、それらの人たちはとても心強いですが、やはり転職をするのであれば、その道のプロフェッショナルに力を借りるのが一番です。

「転職エージェント」と聞くと、少し仰々しく感じる方もいらっしゃるでしょう。これまで転職を経験していなければなかなか接する機会もなかった存在であるかとも思います。「本当に事細かに話をしていいの?」「秘密厳守してくれるの?」「事前準備は必要?」そんな疑問を持つ方もきっと多いことでしょう。そこで、この記事では転職活動ビギナーの方に向けて、転職エージェントとの上手な付き合い方、相談の方法をご紹介します。

初めての転職活動
何から進めればいいの?

第二新卒の場合、転職活動は初めてという方がほとんど。
そんな方に向けて、ちょっとした疑問から、具体的な転職活動までサポートしてくれるのが転職エージェント。

転職で必要なノウハウを無料で教えてもらえるので、まずは相談してみるのが近道です。

フリーターから上場企業に内定も
無料相談で上場企業の内定が見える
転職サポートを見てみる

この記事のもくじ

転職エージェントとの面談。実際の流れはどんな感じ?

ここでは、わかりやすくステップに沿って進めるべきポイントをまとめますので、順序に従ってご自分でも転職活動をスタートさせてみてくださいね。

1.転職支援サービスの申し込み

まず、インターネットサイトなどに設置されている申込みフォームに、転職希望時期・希望勤務地・職種・年収などを入力して申込みを完了させましょう。その際、メールアドレスや携帯電話の番号などに連絡が来るので、くれぐれも入力間違いのないようにしましょう。

2.転職エージェントの担当者からの連絡

申込みフォームに入力した内容をもとに、求人情報などを確認した転職エージェントの担当者が、あなたに連絡をくれます。現状紹介可能な求人があるのか、また希望している条件に一致するのか、などを踏まえて調べてくれます。その条件に合致している、もしくは転職してみたい条件の求人があった場合には、その旨を伝えて、転職エージェントの担当者との面談がセットされます。
希望している年収・勤務地・職種によっては、一回で希望の求人が見つからない場合もあるので予め知っておきましょう。

3.キャリアアドバイザー・コンサルタントとの面談・相談

登録する転職エージェントによってもその呼び方は変わりますが、キャリアデザインをともにしてくれる担当者と面談する運びとなります。キャリアアドバイザー・コンサルタント(転職エージェントの担当者)は、これまでにさまざまな転職活動のサポートをしているだけでなく、各業界・職種に精通した専任の人間なので、メリット・デメリットもしっかりと説明してくれます。その際には以下のポイントをきちんと説明できるようにしておきましょう。

キャリアの棚卸し

これまでにどのような経験をしてきたか、どのようなことに強み・弱みを感じているかなど

転職の目的・希望条件

転職をすることに決めた理由を明確に伝えましょう。それが年収や勤務地といった物理的な条件であれば、それを伝えることで、条件をクリアした求人のみを紹介してもらいやすくなります。

方向性を明確にする

面談を通じてキャリアアドバイザーは数多くの求人情報から適したものを見つけ出します。それが容易であればあるほど、転職活動にスピードが生まれます。漠然としたゴールではなく、明確な方向性を持って転職活動を進めることによって、ご自分にとっても、キャリアアドバイザーにとってもより良い結果を生み出しやすくなるのだということを覚えておきましょう。

転職エージェントでよくされる質問例

初めて転職エージェントを利用する場合、何を聞かれるのか不安に思っている人もいるかもしれません。そんな人に向け、面談でよく聞かれる質問5つをまとめてみました。面談までに時間がある場合は、事前に考えておくとスムーズに進められると思います。

自己紹介

まずは、お互いに自己紹介をします。キャリアアドバイザーからは、自社の特徴やサポート体制などについて紹介があります。加えて、担当者自身のこれまでの経歴や支援実績、強みや得意な業界などについても話があるかもしれません。話がなかったとしても、気になることはどんどん質問してOKです。自分にあった人なのかを見極めるための面談でもあるので、分からないことは積極的に聞いてみましょう。

経歴の確認

職務経歴書を元に、業務内容や役割、成果や強みなどを深堀りしていきます。チームの人数や売上目標、担当顧客の規模や顧客数、役割など様々な角度から質問を繰り返し、キャリアの棚卸しをします。その中で、担当者から見た客観的なあなたの強みや活かせる業界なども話があるかもしれません。また最適な企業選びをするためには、あなたの本質的な部分についても理解を深めておく必要があります。そのため、業務の中で大切にしてきたことややりがいを感じることなどの心情についてもヒアリングされると思います。

転職理由

転職理由は、これからサポートをするにあたり重要なものです。転職しようと思ったきっかけはもちろん、転職先を絞る時に重視する条件や価値観なども含めて紐解いていきます。残業が多い、人間関係がうまくいかないなどネガティブなものも多いと思います。それらは率直に伝えて問題ありません。なぜなら、そういった不満の中に本心が隠れている可能性が高いからです。ただし、愚痴を聞いてもらう時間ではないので、なるべく端的に伝えることを意識しておきましょう。

キャリアについて

転職の先にある今後のことにも目を向け、どのようなキャリアを築いていきたいのか、理想のライフプランなどを踏まえ、キャリアビジョンを考えます。志望する業界や方向性が定まっていない場合は、正直に伝えましょう。これまでのヒアリングなどを元に、一緒にキャリアデザインを考えていきます。

希望条件

年収、勤務時間、福利厚生など求人を絞るときの条件を洗い出します。できるだけ具体的に伝え、許容範囲がある場合はそれも併せて伝えましょう。自分の理想の企業を提案してもらうには、認識の相違を極力なくしておく必要があります。あなたが出した条件を元に話し合いながら、優先順位を付けていきます。

面談後、どうなるかもしっかり確認を

転職エージェントと言えば、書類の添削や面接対策もやってもらえると思っている人もいるかもしれません。もちろんそのあたりも含めてサポートしてくれるところもありますが、今後のサポートの仕方や手厚さは転職エージェントによって違います。

そのため、面談の次のステップは何なのか、求人の紹介はどれくらいの頻度でやってもらえるのか、書類の添削や面接対策はいつ頃どのように行われるのかなど、サポート体制やスケジュールについてはきちんと確認しておきましょう。もし自分の望むサポートを受けられないのであれば他を探す必要があるので、気になることは確認しておきましょう。

面談を受ける場所や時間、守るべきマナーは?

次に転職エージェントとの面談に関する注意点を解説します。一般的に、転職エージェントとの面談は転職エージェント会社のオフィスで行われますが、足を運ぶのが難しい場合、もしくは転職エージェントの担当者の都合によりカフェなどで行われることもあります。基本的には担当者の指定してきた場所に足を運ぶのがマナーですが、現在の業務の都合上困難である場合には相談してみても問題ありません。

面談を行う時間は基本的に現在の業務終了後と考えましょう。特別有給休暇を取得している日に時間を見つけて担当者と面談をするのには問題ありませんが、通常の業務の合間に転職活動を行うという行為は、必ずしもポジティブに受け取られない場合があります。また社会人としての常識として、遅刻や無断キャンセルは言語道断です。

面談ではエージェントに何を見られている?


「面談」と名前がつく以上、その場で自分が何を見られているかは気になりますよね。ここで少し視点を変えて、転職エージェントの担当者が面談を通じてあなたの何を見て、何を考えているかご紹介しましょう。

1.転職時期

転職エージェントの担当者も、ボランティアで転職サポートをしているわけではありません。自分の売り上げやノルマを持ち、日々試行錯誤しています。その中で、すぐに成果につながりそうな案件であるかそうでないかはとても重要なポイントとなります。つまり、あなたの転職が「漠然とそのうち転職したい」という程度なのか、「すぐにでもキャリアアップできる現場に転職したい」というものなのかを知りたいのです。

2.転職意欲

これは転職時期にも通ずるところですが、どれだけの熱意を持っているかというのも大事な要素となります。転職エージェント側としても、ただ現在の職場に不満があって職探しをしている人に時間を割くのではなく、転職に向けて熱意を持って行動している人に時間を有効に使いたいと思うのは当然です。

3.人物

履歴書や職務経歴書に準ずる書類を提出していても、転職希望者として企業に紹介するために「どのような人物であるか」という要素なしでは進められません。提出された根拠だけでなく、人物としてどのような良さがあるか、場合によってはウィークポイントがあるかを見極めているのです。また、履歴書・職務経歴書に虚偽の事実があってはいけないので、面談を通じてその整合性も確かめていると言えるでしょう。

転職エージェントの面談までに頭の中で整理しておくと良いこと

冒頭で、面談に向けて準備しておいたほうが良いポイントをお伝えしましたが、本章ではさらに詳しくどのように準備をしたらいいかご説明しましょう。

キャリアの棚卸し

すでに職務経歴書、もしくはそれに準じた書類を提出しているとしても、その書類では伝えきれない内容があったはずです。そのような業務に携わったかは職務経歴書に書くことができても、その経験を通じ培うことのできた能力、またはその経験で苦労したこと、乗り越えた方法などは記載できないからです。転職エージェントの担当者との面談では、ぜひこのような内容を深く説明できるように準備してください。より具体的な話ができればできるほど、転職エージェントの担当者はあなたのことを知ることができ、求人募集をしている企業に紹介がしやすくなります。

転職の目的・希望条件

転職エージェントに相談する以上、漠然とした転職希望ではいけません。なぜ転職したいのか、どういった転職をしたいのか(キャリアアップ・キャリアチェンジなど)を明確にした上で相談しましょう。希望条件に関しても「今よりも休みが取りやすくて、年収も増えたら嬉しい」といった願望ではなく、叶えたい優先順位(年収→有給消化率→勤務地など)をつけて説明できるようにしておくことをおすすめします。

方向性を明確にする

転職をすることで実現したことは何であるかをよく考えておきましょう。日系企業特有の年功序列文化から脱したいと考えての転職にもかかわらず、また似通った文化を持った企業に転職してしまっては、たとえ年収が増えて、休暇が取りやすくなったとしても元も子もありません。
逆に年収アップが目的である場合、それが叶えば妥協できるポイントも明確にしておくと良いでしょう。土日出社が頻繁にあってもOK、勤務地が遠くなってもOK、など妥協点も明確であれば転職エージェント側も求人情報から条件にあった求人を見つけ出しやすくなります。

面談でキャリアコンサルタントにやる気を出してもらうには?

転職エージェントに相談をして転職活動をする場合、何と言っても一番肝心なのが、「担当者のやる気」です。数ある求人募集からあなたの挙げている条件にぴったりと当てはまる求人情報を見つけてもらうために、「この人のために、絶対に良い転職先を見つけよう!」というモチベーションを持ってもらわないことには始まりません。
担当者のモチベーションを上げるのに大切なのは、ここまで説明してきた明確なキャリアビジョン、転職に向けた意欲、そして今後の方向性です。これらをきちんと準備した上で、転職エージェントの担当者と二人三脚で転職を成功させようという前向きな姿勢こそが、担当者のやる気を生み出します。

また、転職エージェントにも相性があります。こちらの記事ではフリーターの転職サポートにおすすめのエージェントをまとめて紹介していますので、あわせてご覧ください。

実は面談前に履歴書や職歴書は送った方が良い!

履歴書や職務経歴書は、できる限り面談前に提出しておくのが良いです。面談前に担当者が確認でき、気になる部分をピックアップしておけるので面談がスムーズに進みます。

作成に時間が取れない、初めて作るので自信がないという人もいるかもしれませんが、安心してください。面談は面接ではないため、初めから完璧なものを出す必要はありません。話を深堀りするための最低限の材料がまとめられていればOKです。従業員数、資本金、在籍期間、仕事内容、実績などの基本情報は、箇条書きでも構わないのでまとめておきましょう。また仕事を通して工夫したことや身についたスキルなども添えられているとより良いと思います。

特に重要!「転職理由」の上手な伝え方

転職を考え始めたきっかけは、ポジティブなものばかりではないと思います。ネガティブなものも含めて本音を伝えてもらってOKですが、不平や不満だけを並べるのはやめましょう。担当者の印象も悪くなってしまいますし、すべての条件を満たす会社が見つかる可能性は低く、時間だけが経過してしまう可能性が高いです。担当者の印象が悪くなると、サポートする意欲も下がってしまい、結果的に自分が損をすることになりかねません。

担当者を味方につけるため、転職理由を伝える時には優先順位が高いものをメインに、端的に伝えるようにしましょう。また、不満を感じている要因はあなたが働く上で求めるものだったりするので、そこまで伝えると良いと思います。目的と現状の不満と今後どうしていきたいかをセットで伝えると、前向きな印象を与えられるのでおすすめです。

では、担当者を惹きつける転職理由の伝え方について、例文をいくつかご紹介します。

【例文①】人間関係が転職理由の場合

私は仕事を進める上では「報・連・相」がもっとも大切だと考えています。今の職場は「言われる前にやる」「空気を読む」ことが美徳とされていて、肝心の「報・連・相」がまったく浸透していません。
もっと風通しの良い職場でお互いをサポートしながら働きたいと思い、転職を決断しました。

【例文②】給与や待遇が転職理由の場合

現職はどんなに結果を残しても基本給や賞与は一律であり、給与に反映されることはありません。そのため、自分の努力や成果を正当に評価してくれる企業に転職したいと考えるようになりました。

【例文③】労働環境が転職理由の場合

現在の会社は、元々「残業は月に25時間程度」ということだったのでワークライフバランスも大事に出来ると思い入社しましたが、蓋を開けてみると夜は接待、休日も接待ゴルフなどに時間を奪われ、ろくに自分の時間を確保できないのが現状です。
転職エージェントを利用すれば入社後のそのようなミスマッチも少なく、自分の時間も尊重してくれるような企業に転職できると知人から聞き、転職を決意しました。御社からサポートいただき、二人三脚で理想の労働環境を手に入れたいと考えています。

【例文④】解雇が転職理由の場合

コロナ禍により、会社から退職勧奨を受けました。退職までベストは尽くしますが、将来のためにも、コロナや社会情勢にも負けない企業に転職したいと考えています。そのような企業に転職できたら、退職を検討している方に対して私の経験を伝えることで、おこがましいですが離職率を低くすることにも尽力したいと思います。

【例文⑤】キャリアアップが退職理由の場合

新卒で入社した現在の会社では人事部に所属していますが、実際に任せられている業務は労務管理がメインです。能力開発などの業務も経験させて欲しい、と上司に相談したところ、役割が細分化されているため不可能とのこと、今後も難しいと思われます。
人事という“ヒト”に携わる仕事にやりがいを感じているため、同じ職種でもっと裁量を任せてもらえる企業で活躍したいと考えました。

【例文⑥】キャリアチェンジが退職理由の場合

新卒時の就職活動では、とにかく内定が欲しくて片っ端から「受かりそうな企業」に応募して、内定を獲得しました。しかし内定をいただいた企業に入社したところ、自分が本当にやりたい仕事だったのか、と疑問を持つようになりました。そこで、○○職に興味があることに気付き、転職を決心しました。
今後はイチから就職活動をやりなおす覚悟で、○○職に転職できるように努めたいと思います。転職が成功した暁には、即戦力で業務を遂行できるよう、現在○○職に有利な資格の取得に向けて勉強中です。

【例文⑦】結婚や介護など家庭の事情が退職理由の場合

現在の会社におけるポジションや労働環境には満足しているのですが、結婚(介護)することになり、よりワークライフバランスの取れた企業に転職したいと考えるようになりました。
現在の会社で○○や××などの資格を取得したので、その資格を活かせるような仕事に就けるよう、御社にサポートいただけると心強いです。

【例文⑧】現職の会社の将来性に不安があることが転職理由の場合

コロナ禍で、現職の会社の業績は前年比50%にまで落ち込みました。この状況を打破しようと営業担当としてさまざまな施策を提案しましたが、アイデアは認められたものの「資金がない」と一蹴されてしまいました。
今後、現在の会社で左下がりの業績を見ながら働くより、コロナ禍でも業績を上げている勢いのある企業に転職して、斬新な施策を提案することで企業の成長加速に貢献したいと考えています。

転職エージェントが面談をする目的

メールでもコミュニケーションはとれるにも関わらず、なぜ手間のかかる面談という時間を設けているのでしょうか。それは、お互いの理解を深めるためです。自分で求人を探すのではなく、転職エージェントを介して転職活動をする場合、求人の紹介や企業とのやりとりはキャリアアドバイザーを通して進めていくことになります。

企業とあなたの間に入るキャリアアドバイザーがあなたのことを理解していないと、的外れな求人を紹介してしまったり、表面上のアドバイスしかすることができません。その結果時間だけがかかってしまい、思うような結果を得られないこともあります。

そうならないために、初めに面談という形で時間を設けて対面で話をし、お互いの人となりを理解するのです。一度顔を合わせていると、その後のコミュニケーションにも安心感がありますし、要望も伝えやすくなります。転職活動を成功させるためには、お互いの距離を縮めることがスタートです。初対面で緊張するかもしれませんが、なるべく飾らず、自分の気持ちを正直に伝えるようにしましょう。

キャリアアドバイスって具体的にどんなもの?

転職する場合に重要なのは、キャリアビジョンが明確になっていることです。具体的には、この先どのようなキャリアを築いていきたいのか、そのためにどういった軸で転職活動をするのかということを明らかにしておくことです。それを考えるために、あなたのスキルや経験はもちろん、興味や価値観など様々なアプローチでヒアリングをし、方向性をまとめていきます。

キャリアアドバイザーは、これまでにも多種多様な経歴の方のサポートをしてきた経験があります。それをもとに幅広い視点でアドバイスをしてくれるので、自分では気づかなかった強みやキャリアの方向性の発見につながることもあります。自分には誇れるスキルや経験がないと悩んでいたり、やりたいこともなくどうすればいいか分からないという人は、一度相談してみると良いかもしれませんね。

また、そもそも転職エージェントとの付き合い方がわからない…という方は、こちらの記事で正しい付き合い方をアドバイスしていますので、あわせてご覧ください。

紹介されたら必ず応募しなくちゃいけない?

面談で紹介された求人は、要望を満たしていなければ応募しなくて大丈夫です。もし希望に添っていない場合は、具体的にどこか希望に合っていないのか、もっとここがこうだったら応募したいというように、具体的に意見を伝えるようにしましょう。伝える要望が具体的であればあるほど提案しやすくなり、理想の求人に出会える可能性も高まることを覚えておきましょう。

なお、キャリアアドバイザーに辞退の意を伝えるにもマナーがあります。今後の関係に支障をきたさないためにも、できれば「上手に」断りたいもの。下記にそのテクニックをご紹介します。

翌日に断る

たとえ明らかにお見送りな求人であっても、その場で断るのは「ちゃんと検討したのかな?」と思われてしまいます。紹介された求人を検討しているという姿勢をアピールするためにも、連絡をもらった翌日に断る連絡をすることが賢明です。

返事を保留する

「とても魅力的な案件ですが、もう少し転職活動に取り組みたいので少し考えさせてください」と返事を保留するのもひとつの手です。キャリアアドバイザーは「では、ほかの人で進めるかもしれません」と脅してくるかもしれませんが、「自己責任なのでその時は残念ですが諦めます」と伝えましょう。
キャリアアドバイザーも人の子なので、空気を察してくれるはずです。

メールで断る

もっとも一般的なのは、メールで断ることです。メールで紹介された時はそのまま返信、電話で紹介された時は「詳細をメールでいただけますか?」と依頼して、返信するようにしましょう。
その際、紹介してもらったお礼、応募を辞退する明確な理由、追加の具体的な要望も記載することが社会人としてのマナーです。

知人を使う

少し手荒な手段ですが、紹介された企業で知人働いている、ということを断る理由にしても。「良いじゃないですか!」と返されたら、「仕事とプライベートは分けたいので」「内情を聞いているので」などと言って上手に逃げてください。

【断りにくい雰囲気の時はどうする?】

中には、断ってもゴリ押ししてくる強引なエージェントも実在します。そんな時は、悪質なキャリアアドバイザーに当たってしまった、と割り切り、担当者を変更してもらいましょう。
あるいは、見切りをつけて別の転職エージェントを利用することもおすすめです。たとえ担当者が変わっても、ゴリ押しを推進する社風であれば担当者が変わっても同じことが繰り返される恐れがあります。

【NGな断り方】

OKな断り方が存在するのなら、当然NGな断り方も存在します。NGな断り方をするとその後の紹介求人が減ったり、最悪ゼロになることもあるので要注意です。代表的なNGな断り方は下記の3つです。

紹介求人をスルーする
返答しない=お見送り、と察してくれるだろう、と勘違いしているケースです。不誠実という印象を与えあなたへの対応順位も低くなるので、断るとしてもスルーだけはご法度です。

具体的な辞退理由を伝えない
なぜ辞退するのかを伝えなければ、今後求人を紹介してくれるとしてもミスマッチな紹介のループになります。お互いに時間の無駄になるので、必ず辞退する理由を伝えるようにしてください。

実現難易度が高い理由で辞退する
「年収1,000万円以上の求人でないと応募する気はありません」など、到底実現する可能性がない理由をつけて辞退するのも、キャリアアドバイザーが匙を投げる要因のひとつです。転職希望者はあなただけではないし、キャリアアドバイザーもそこまで暇ではないことをくれぐれもお忘れなく。

そもそも、転職エージェントはそれぞれ全然違う

転職エージェントは、どこも同じようなサービスを提供していると思っている人もいるかもしれません。基本的なサービスは似通っていますが、それぞれ違った特徴や強みを持っているのをご存じですか?それを踏まえて選ぶのが、転職エージェント選びのコツと言えます。

転職エージェントと言っても、業界最大手と言われる大手の転職エージェントから、業界に特化していたり、対象者が第二新卒や既卒に限定されているような転職エージェントまでいろいろなタイプがあります。さらにその中でも、キャリアアドバイザーが全員国家資格を持っているようなところもあれば、もともと第二新卒や既卒だった人だけを相談員としている場合もあります。

また、一人に対してかける時間もバラバラです。1人につき平均24時間かけて手厚くサポートしてくれるところもあれば、必要最低限のコミュニケーションだけのところもあります。

そのため、もし初めての面談で相手にしてもらえなかったり、経歴について指摘をたくさん受けたとしても諦めないでください。会社の方針や担当者との相性もあるので、一度の面談で諦めてしまうのは非常にもったいないです。複数のエージェントで面談をして、自分にあったエージェントを見つけ出しましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
たとえ前向きな気持ちで転職エージェントの扉を叩いたとしても、闇雲に転職エージェントに転職したい旨を伝えているようでは、あまり満足のいくサービスは受けられないでしょう。まずは自分の転職を自分のちからで成功させる気持ちを持ち、転職エージェントのサポートを受けることが第一歩です。もちろん、その過程でわからないことは転職のプロフェッショナルである担当者が力を貸してくれるので適宜頼りましょう。