大学院の中退を検討中…。就職活動に影響する?悪印象を与える?

大学院の中退を検討中…。就職活動に影響する?悪印象を与える?のイメージ

大学院にまで進学したものの、徐々に関心が薄れ中退しようかな…なんて迷ってはいませんか?せっかく入学した経緯や就職などのことを考えると容易に踏み切れない選択ですが、そう感じ始めたときこそ次に向けてのアクションを取るべきタイミングでもあります。大学院を中退して就職をすることは決してネガティブなことばかりではないのです。この記事では、大学院中退を検討している方に向けてアドバイスをします。

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この記事のもくじ

【結論】自分の気持ちに気づいて行動したものが勝者となる!

大学院に在学している方の中には、理系の大学を卒業し自然と大学院に進んだという方も、法律など専門知識を身につけるためにいちから勉強して入学したという方もいらっしゃることでしょう。どのような経緯で現在大学院に在籍しているにしても、人並み以上の努力を続けてきたということは評価される素晴らしいことです。

大学院を卒業して研究員になる、弁護士になる、もしくは大学で教鞭を執るといったさまざまな目標を立てて通い始めた大学院でも、自分自身の将来に向けた展望が大きく変わるなど、家庭の状況によって継続が難しくなる場合もあるでしょう。それでも、大学院を中退して就職をすることは決してネガティブなことばかりではありません。

大学院を中退したい。でも、その先の人生に与える影響は?

大学院を中退したい、と思ったときにおそらくほとんどの方が一番気にされるのが中退による影響なのではないでしょうか。

  • 就職活動に影響はないのか?
  • そもそも大卒という扱いなのか?大学院中退という扱いなのか?
  • 将来設計についてブレている印象を持たれないか?
  • 大学院を中退したことを後悔しないか?

考えだしたらキリがないほど、今後のことについての不安は生まれてくるものです。その不安要素をひとつひとつ潰していくことで、少し前進できるはずなので、当てはまる要素があったら確認しておきましょう。

就職活動に影響はないのか?

結論から言って「大学院中退で就職活動をすることは可能」です。大学院で学んでいたことに絞って就職活動をすることになれば、当然該当する企業の数も限定的になるので困難になる可能性もありますが、一般的な民間企業への就職も念頭に置いて就職活動をする上で何の支障もありません。

そもそも大卒という扱いなのか?大学院中退という扱いなのか?

これは難しいところですが、募集要項をよく確認してみましょう。多くの企業が「4年制大学卒業以上」といった条件を掲げていることが多く、その場合には大学院中退者も含まれます。ただし、新卒採用の募集要項の場合には「○○年3月に大学を卒業予定見込みの者」と限定されている場合も多いので注意が必要です。研究員の募集などの場合には、「○○についての予備知識がある方歓迎」といったものもあるので、大学院で学んだ経験がプラスになることもあります。

将来設計についてブレている印象を持たれないか?

これは大学院を中退する上でよく考えておくべきポイントです。大学院を中退する際、その理由が何であるかはとくに重要です。

  • 研究が辛すぎる
  • 学問への関心が薄れた
  • (教授・研究員などとの)人間関係がこじれた
  • 自分の時間がないのが辛い

研究が辛すぎる、と感じた場合にはどのような点が自分にとって苦痛だったのかを明確に説明できるようにしておきましょう。研究室によっては寝る時間もない、食べる時間も限られているといった心身ともに継続が難しいような環境である場合にはあります。
学問への関心が薄れた場合には、本当に自分の関心が完全になくなってしまったのかを熟考しましょう。場合によっては休学して少し学問から離れることで、自分の方向性がはっきりしてくることもあります。

人間関係がこじれたことによる中退の場合には、自分自身の成長が必要となります。どのような企業・団体に就職したとしても人間関係は常に存在します。決まった人間関係の中で円滑に業務を進めていくことが難しいという欠点は早めに克服しておくことをおすすめします。

自分の時間がない、と悩まれる大学院生は理系の研究室において多くいるようです。友人たちがアルバイトやサークルに時間を割いて楽しんでいる中、自分だけ研究以外する時間がないというのは何とも苦痛であることは確かです。しかし、大学院という限られた時間の中で本当に自分が優先したいのは自分の時間なのかを改めて冷静に考えてみると良いでしょう。

これらのポイントに絞って自分の中退理由を考えたときに、確固たる理由と将来への方向性があった上での中退であれば就職活動の場においてもきちんと説明がつくでしょう。一方で一時の気の迷いとも思われかねないような理由で中退してしまっている場合には採用担当者から「この人、コロコロ考えることが変わってしまう人だろうな…」と思われてしまうのを避けられません

大学院中退を就活で前向きに捉えてもらうためにできること

冒頭で述べたとおり、大学院を中退すること自体は決して悪いことではありません。将来についてきちんと考え、方向性を決めた上での決断であれば就職活動をする上でも決してマイナス要素にはならないのです。採用担当者に対して、大学院を中退した事実を前向きに伝えるためには以下のような点に注意すると良いでしょう。

  • 大学院を中退したネガティブな理由は自分自身で向き合い、採用担当者には話さない
  • 大学院は中退したけれど、培うことのできた経験・スキルを明確に伝える
  • 今後どのように社会人として取り組んでいきたいかをクリアに話せるようにする

実際に大学院を中退した人の就活を成功させるコツは?

自分のこととなると大きく捉えてしまいがちですが、大学院を中退して就職したという人は思いの外多くいるものです。明るく前を向いて就職活動を成功させるための第一歩をすぐに踏み出しましょう。成功するためのコツは以下のとおりです。

  • 大学院を中退した理由を突き詰めて考えて、原因究明しよう
  • 今後のキャリアプランをしっかりと練ろう
  • 大学院での経験をポジティブに消化しよう
  • 「中退」ではなく「人生プランの変更」を思う切り替えを大切に使用

大学院中退をネガティブな選択肢と捉えてしまう人もいますが、決してそんなことはありません。肝心なのはその選択をした上での自分のマインドセットです。

大学院を辞める前にプロに相談してみるのもおすすめ

ひとりで悶々と悩んでいてもただ時間が経過するだけです。自分で考えても中退する踏ん切りがつかないし、周囲に相談しても埒があかない場合は、就職のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事では実際にエージェントを利用した方の評判をまとめています。転職エージェント選びの参考にしてください。

また、就職のプロというと、まだ社会に出たことのない院生は、大学の就職課やキャリアセンターに存在するキャリアアドバイザーを思い浮かべるかもしれません。確かに彼・彼女たちも相談には乗ってくれますが、あくまでも「就職活動のサポーター」という立場にあります。中退の相談は門外漢の可能性があります。

しかし、そもそも大学のキャリアアドバイザーは自分が所属する大学の学生についてしか把握していない恐れもあります。そのため、幅広い視点を持っているのかどうかは少し疑問が残ります。

そこで提案したいのが、民間エージェントのキャリアコンサルタントへの相談です。所謂、就活エージェントは、立場や状況が異なる求職者を星の数ほど見てきています。

本気で仕事を探している人はもちろん、エージェントを訪れる人も十人十色です。
現在は働いていないけれど「いつかは就職したい」「就職するかどうか悩んでいる」という人も。なんだかあなたの心境に似ていませんか?

中には、中退者に強みを持つエージェントも存在します。特にキャリアコンサルタント自身が大学院中退者であれば、今抱えている不安や悩みについても親身になってくれるはずです。利用は無料、相談だけでもOKなので、まずは気軽な気持ちで利用してみましょう。

キャリアコンサルタントの客観的かつ的確なアドバイスから、自分が選ぶべき道が見えてくるかもしれません。
少し立場は違うかもしれませんが、あなたと同様のお悩みについてはこちらのページに詳しく掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

大学院を中退しようかと迷ったとき、まずどのようなアクションをとりましたか?

「せっかく進んだ大学院なのに…」という意見もあれば、「休学でもしてもう少し考える時間を設けてみては?」という意見もあるでしょう。何か人生の中で大きな決断をするときには、できるだけ多くの人に相談してさまざまな意見に触れることが大切であることを知ると、ふさぎ込むことなく自分の人生の決断ができるようになります。ひとつの意見に縛られず、時には時間をかけながらさまざまな意見に触れることで、本当に自分で納得行く答えに行き着くことができるでしょう。

大学院中退を経験している人がいたら話を聞いてみると良いですし、身の回りにはいないという場合には紹介してもらうという方法もあります。どのような選択をする上でも、すぐに次につながる行動ができるかどうかという点が光明を分かつといえますね。