新卒だけどもう退職したい。1年未満で辞めると起こるメリットとデメリット、転職を決めたときの戦略

(最終更新日:2020/4/22)

新卒だけどもう退職したい。1年未満で辞めると起こるメリットとデメリット、転職を決めたときの戦略のイメージ

就職活動を無事終えて入社したばかりなのに、すでに辞めたい…とお悩みではありませんか?昨今そのような悩みを持って転職エージェントの扉を叩く方がとても増えています。「石の上にも三年」という言葉の通り、昭和の価値観では受け入れられにくいそのような気持ちも、現代では根性論では解決しないものであると理解が深まってきています。この記事では、もし新卒入社して1年未満で退職した場合のメリットと、デメリット、賢い転職の進め方について解説します。

初めての転職活動
どうしたらいいかわからない!?

第二新卒の場合、転職活動は初めてという方がほとんど。
転職には新卒での就職活動とはまた違ったノウハウが必要となります。

そんなノウハウはもちろん、転職活動の様々な不安についてサポートしてくれるのが転職エージェント。
ちょっとした疑問から、具体的な転職活動まで、まずは相談してみるのが近道です。

簡単
30秒
無料相談する

この記事のもくじ

【結論】新卒で入社したけれど、退職したい。それはおかしいことではない

以前は新卒入社した企業で定年まで働き続けることが美徳とされ、それが叶わない人は脱落したという認識を持つ人が多くいました。バブル期を経て転職ブームが来てからも、基本的には3年以上勤務し続けないことにはキャリアと呼べない風潮が長く続きました。

しかし長時間労働や劣悪な人間関係(パワハラ・セクハラ・アカハラなど)が横行するブラック企業の存在が広く知れ渡り、必ずしも入社初期での退職が悪ではないという常識が広まりつつあります。むしろ、現代ではすぐにアクションを取れる人物であったほうが判断力に優れていると評価される場合もあるほどです。

新卒で退職すると起こること(メリットとデメリット)

新卒で入社した企業を1年未満で退職することは必ずしも悪ではありません。なぜならば、前述の通り入社した企業の人間関係がきわめて劣悪である場合や、労働条件が違法レベルにひどいケースも確かに存在するからです。

しかしながら、1年未満で退職する理由はそのような労働環境が原因である場合ばかりではないのも事実でしょう。社会が新卒入社した企業の初期退職を少しずつ認めつつある一方でそのような行動にはメリット・デメリットの両面が存在することを忘れてはいけません。具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリットその1:第二新卒でキャリアをやり直せる

新卒入社した企業を早期退職する段階ということは、おそらく年齢が22~25歳前後といったところでしょう。そのような方を現在では「第二新卒」と呼び、第二新卒を喉から手が出るほど欲しがっている企業が山のようにあります。きちんと準備をして就職活動に挑めば、新卒採用のときよりもより良い条件(勤務地・収入・労働時間)で勤務することも夢ではありません。

メリットその2:社会人としての基礎はできている

思い返せば、新卒入社からしばらくの日々はビジネスマナーの研修やビジネスメールの書き方、上司とのコミュニケーションスタイルの確立や有給休暇の取得方法など学ぶことが多かったのではないでしょうか。その日々をすでに実社会で経験したことがあるからこそ、第二新卒の場合には初期研修が必要なく実務に移ることができます。

メリットその3:心身の健康が保たれる

入社後にブラック企業だと気付き、限界まで耐え続けたものの我慢が尽きて自らの命を絶ってしまった…という痛ましい事件も昨今では珍しくありません。退職することで危機的状況を回避できるのは、本人や周りにとっても大きなメリットでしょう。

中には逆に「このくらいで退職するなんて、自分はダメ人間なのだ」と自己嫌悪に陥る方もいらっしゃるかもしれませんが、その必要はまったくありません。周囲の視線が気になったとしても実は意外と他人は無関心なので、「逃げるは恥だが役に立つ」の精神で自分を解放してあげましょう。

デメリットその1:根性なしと思い込まれる

前述の通り、企業側に根本的な問題(パワハラ・セクハラをはじめとしたハラスメント、残業管理がずさん、長時間労働を黙認など)がある場合もあるので、それをきちんと説明すれば理解を示してくれる採用担当者もいます。しかし一方でそのような事情をあまり理解してくれない採用担当者も少なからず存在します。

一般的に継続して勤務してくれる社員を採用したいと考えている採用担当者が多いので、「またすぐに気に入らなくなって退職するのでは…?」と懸念のある社員の採用は見送りたいという本音も企業側にはあります。

デメリットその2:(すぐに転職しない場合)無職期間ができる

基本的には転職先を決めてから退職することを強くおすすめしますが、身の危険を感じるような職場、精神的にも肉体的にも追い詰められているような状態であればすぐに離れることが望ましいでしょう。そのような場合、次の勤務先が見つかるまでの期間収入が途絶えてしまうというデメリットがあります。新卒入社してすぐの場合、十分な蓄えがない方がほとんどだと思うので無職期間が生まれてしまうのは大きなデメリットと言って間違いないでしょう。

デメリットその3:金銭的なピンチに陥る可能性もある

デメリットその2でも軽く触れましたが、収入面でのデメリットは他にもあります。まず、短期間の勤務の場合は退職金が出ないことがほとんどです。退職金制度をあてにしていると金銭面で大打撃を受ける可能性があります。

結局、1年未満の転職は不利になる?ならない?

ではつまるところ、新卒入社から1年未満の転職は不利になるのでしょうか。逆に有利になる可能性は? 転職者と転職を希望する企業、双方の視点から分析してみましょう。

基本的には、断然「不利」である

前述のデメリットからも分かる通り、基本的に1年未満の転職は不利になる可能性が高いです。まず本人の職歴に傷がつきます。そして、転職を希望している企業の視点で見ると、たかが1年未満の就業歴でスキルも実績もない若輩者を採用するのは教育のための時間もコストも必要となりますし、「また次にいつ辞めるか分からない」といった不安材料もつきまといます。

1年未満の転職が「有利」になるケースもある!?

第二新卒を歓迎している企業であれば、1年未満の転職であっても有利に運ぶこともあります。また、退職理由が明確な場合――会社の倒産や結婚、介護など、仕事以外の理由であれば企業も納得してくれるはずです。そのほか、若手不足、人手不足の企業も入社1年未満の転職を歓迎する傾向にあります。求人が増える3月や9月は特に狙い目です。もしかしたら同期入社の仲間もできるかもしれません。

入社後2年以内の退職を考えた時にやるべきこと

メリット・デメリットを十分に把握した上で、それでもすぐに退職したいと考えている方は以下の準備を進めましょう。

1. なぜ退職するのか自問自答する

今後転職活動をする上で、退職理由を答えられないようでは転職先も見つからないでしょう。漠然とした「やめたい」という気持ちだけで行動してしまうと、今後も少しのトラブルた悩み事ですぐにまた退職したくなってしまう可能性も無きにしもあらずというところです。必ずなぜやめたいのかをきちんと自問自答しておきましょう。またそれは志望動機につなげられる場合もあるので、できるだけ早く明確化しておくことが要となります。

2. 上司に相談する

上司との関係そのものが退職したい理由ではない場合ならば、今感じていることや思っていることを上司に相談してみましょう。もしかしたらその時期特有の悩みや辛いことなのかもしれません。その企業でこれまで数年間勤務してきた先輩として、社内で解決できる方法を考えてくれる可能性もあります。

3. 転職した先輩に話をしてみる

転職したいと感じたら、まずは身近にその経験者がいるかどうか確認しましょう。身近な経験者がいた場合には、実際に感じたメリット・デメリットを聞いた上で相談に乗ってもらいましょう。経験者だからこそ頭ごなしに否定したりしないですし、実体験はどのようなものよりもリアルであるはずです。

4. 転職関連のブログなどを覗いてみる

「第二新卒が売り手市場なら、すぐ仕事なんて見つかるでしょ!」と軽はずみに退職してしまって、なかなか次の仕事が見つからないという方もしばしばいらっしゃいます。第二新卒が売り手市場であることは事実ですが、だからといって誰でもすぐに次の仕事が見つかるほどたやすいものでもありません。実際の転職活動で苦労した人の話や、その結果どうなったかを手軽に知ることができるブログやSNSなどを覗いてみるのも良いでしょう。

5. スキルや経験よりやる気をアピールする

1年未満の就業経験では、誇れるスキルや実績がなくて当たり前です。企業もそんなものは期待しておらず、求めているのは「やる気」と「ポテンシャル」。年齢的にポテンシャルは満たしているのですから、誰よりも負けないやる気や熱意をアピールすることが重要です。

6. 転職エージェントを活用する

専任のコンサルタントが転職のフォローをしてくれることや、適性を理解した上で仕事を紹介してくれるのでミスマッチが少ないことが転職エージェントの最大の魅力です。相談しているうちに、自分の新たな市場価値や向いている仕事に気付くこともあります。特に第二新卒に強いエージェントを選べば鬼に金棒と言えるでしょう。複数登録しておけば、視野やチャンスも広がります。

7. 資格取得にチャレンジする

転職したい業種が明確なら、その業種に有効な資格を取得することもひとつの手です。たとえスキルや実績が不十分でも、応募書類や面接でやる気アピールにつながります。

新卒入社から第二新卒へ。現実的に待遇はどう変わる?

第二新卒での転職を検討していらっしゃる方の中には、新卒入社との待遇の違いが気になっていらっしゃるという方も少なくないでしょう。メリット・デメリットでも触れたように、それぞれ改善される点もあれば、思ったよりも改善されない点もあると思いますが、具体的に見ていきましょう。

  • 即戦力として期待してもらえる!
  • 給与は据え置き化、少しアップ!?
  • 労基法上正しい労働時間・労働環境になる!

これまでの労働環境が著しく悪かった方は、よく準備して第二新卒で転職することによって確実に環境を改善することができるでしょう。
何よりも重要となるのは、

  • 新卒採用で入社したときと同じ轍を踏まない
  • 一社目を退職したいと思った理由を明確にしておく
  • 次こそ継続して勤務し、キャリア構築をするという覚悟
  • 労働環境や条件が自分にとって苦痛だった場合には解消されるのかよく調べる

という行動です。これらの順序をきちんと踏んでから判断することで、新卒入社した企業を短期間で退社してしまったとしても、好条件で第二新卒としてキャリアをリスタートすることが可能となります。

まとめ

新卒入社の社員が3年以内に3割退職すると言われている昨今でも、新卒入社した企業に不満があったり、労働環境があまりにも劣悪であるにもかかわらず「ここで辞めたらもう次がない…」と後ろ向きな気持ちばかりが先行して、肉体的にも精神的にもすり減らしてしまう若手社員が少なからずいます。大切なのは、「すぐに辞めた」という事実ではなく、「キャリアのためにどのような選択をしたか」というポイントです。それを忘れずに、次こそ自分のキャリアにふさわしい企業と出会えることを心よりお祈りしています。