29歳の平均年収は400万以上or以下?29歳からの転職で年収が上がる可能性は?

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転職の目的はさまざまですが、そのひとつとして年収アップを掲げる方は多いもの。とくに29歳であれば今後ますます出費が増え、未来に向けて貯蓄も検討しなくてはなりません。第一に、お金の余裕は心の余裕にもつながります。

そうは言っても29歳からの転職で確実に年収を上げるために、どのような方法があるのか分からない、という方が大多数だと思います。そこで本記事では、29歳の平均年収、転職事情から、年収アップを実現させるHOW TOまでを調査しました。

転職に必要なのは客観性です。

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この記事のもくじ

29歳の平均年収は?

国税庁が発表した「平成30年分 民間給与実態統計調査」によれば、平成30年における25〜29歳の1年間の平均支給総額(給与・年収)は男性で404万円、女性で370万円となっています。29歳に限定するなら、この金額よりももう少し高いことが想像できるでしょう。

額面だけ見るとまずまずといったところですが注意したいのは、この金額はボーナスや諸手当は含まれているものの、各種税金などの控除額は差し引かれていないという点です。

もちろん、企業の規模や学歴、住んでいるエリアによっても年収に大きな開きがあり、この金額は極端に大きなデータ、小さなデータも込み込みで算出されたものです。それだと厳密には「平均」と言いがたいですよね。

より現実的な平均年収については「年収中央値(データ中央、高-中―下の「中」の部分)」の方が参考になります。厚生労働省発表の「平成30年 賃金構造基本統計調査」によると、25〜29歳の年収中央値は男性で242.8万円、女性で226.3万円です。

こちらもボーナスを含み、各種税金等の控除額が差し引かれていない金額ですが、時間外勤務手当などの超過労働給与額は加味されていません。

これらのデータから、29歳で年収400万円以上は平均支給総額としてはありえるものの、年収中央値から見ればあまり現実的でないことが分かります。事実、29歳で年収400万円以上支給されているのは全体の約3割にしか満たないのです。

29歳から転職すると年収が上がる?下がる?

厚生労働省が発表した「平成27年転職者実態調査」によると、25~29歳で転職により賃金が増加したのは47.1%とのことです。実に転職者のうちの約半数が年収アップを実現させています。

アップ人口の割合は、20代以降の階層の中で№1。30代以降は右肩下がりになることから、年収アップを狙うのなら断然20代後半での転職がおすすめです。

ただし、アップした金額となると30代以降の方が大きくなります。20代後半の転職は、アップする確率は高いものの、その額面は少なめということを覚えておいてください。

29歳からの転職で年収が上がるケース

29歳で年収アップを実現させる秘策は大きく3つあります。まず一つ目が、同業同種への転職を狙うこと。それまでのキャリアをそのまま活かすことができるので、即戦力とみなされ前職よりも年収を高く設定してもらえる傾向にあります。異業同種についても、仕事内容自体にそう大差がなければ同業同種と同様、年収アップを狙えます。

次に、年収がアップしやすい業界と職種をターゲットにすることです。例えば、飲食や介護、製造など、慢性的に人手が不足している業界においては年収が高く設定されていることが多いです。また、機械やAIなどでは代替できない、人間の手と頭脳を必要とする専門的な職種も年収アップが期待できます。

最後に、元から給与水準が高い業界にダメモトでチャレンジするのもおすすめです。国税庁の「平成30年度 民間給与実態統計調査」によれば、業界別の平均年収は電気・ガス・熱供給・水道業が№1でなんと759万円! 金融業・保険業(631万円)、情報通信業(622万円)がこれに続きます。

すべての世代をカバーした上での平均年収ではありますが、元から給与水準が高いのですからほとんどの方は年収アップが見込めるはずです。

そのほか、スキルに自信があれば実力主義のベンチャー企業を狙うこと、希望の仕事に有利な資格やスキルを身につけることも年収アップの可能性があるでしょう。

29歳からの転職で年収が上がらないケース

残念ながら、年収が上がりにくいケースもあります。とくに転職回数が多い方はイエローカード。まだ社会人経験7年目だというのにコロコロと職場を変えているようなら、「スキルや実績が不十分では」「また辞めるのではないか」と判断され、年収を低めに設定されることがあります。上がらないとまでは言いませんが、厳しくなるでしょう。

次に、まったくの未経験の方。年齢は重ねているとしても、未経験ならば仕事に関するスキルは新卒と変わらず即戦力とはみなされません。当然、教育コストもかかります。その結果、新入社員同様の年収からスタート、ということも…。

また女性の場合は29歳という年齢上、結婚や出産の可能性が懸念材料になることもあります。すぐ育休を取得するのかもしれない、辞めてしまうのかもしれない。そうした可能性のある方に高給を提示するのはいかがなものか…と、企業が悩むのも当然のことです。

年収がダウンしてもやりたい仕事であれば、副業もアリ?

 
年収が変わらない、あるいは下がっても良いからやりたい仕事をしたい。そう考えるのであれば、下がった年収を別の手段で補填するのもひとつの手です。株式投資、ブログなど、副業でお小遣いを稼ぐことができる手段は世の中に溢れています。

29歳からの転職はエージェントに相談するのが吉

より確実な年収アップを実現するためには、転職エージェントの力を借りるのが得策。なぜなら転職のプロがあなたの市場価値を見抜き、客観的に転職のアドバイスをくれるからです。なかなか自分自身の強みやセールスポイントは見えにくいため、第三者からの意見は貴重なものとなります。その市場価値を武器に、年収交渉に挑むようにしましょう。

また、自分で年収交渉をするのはちょっと…という場合にも、転職エージェントが企業との間に入って年収交渉してくれるのでとても心強いです。

さらには、ブラック企業への転職を比較的避けられることも転職エージェントに相談する大きなメリットです。年収アップを目的に個人で転職活動をする場合、どうしても年収が高い求人に目が行ってしまいます。

しかし年収がやたらと高い企業は、ブラック企業の可能性も高いもの。企業の内情にも精通している転職エージェントであれば、そんな企業を積極的に勧めてくることはまずありません。

次世代の転職エージェントなるか!? 注目の転職アプリもチェック!

手っ取り早く自分の市場価値や適性年収が知りたい…そんな方は、インターネットの年収査定サービスを利用してみてはいかがでしょうか。転職サービスの最大手であるdodaグループの転職アプリ「ミイダス」では、職務経歴や経験、スキル情報などを入力すると無料で自身の市場価値診断ができるほか、会員登録すれば企業から面談確約のオファー(逆求人)が届くこともあります。もちろん登録は無料です。

ただし、転職エージェントのような手厚いサポートはなく、自分ひとりで転職活動をすることが前提です。また、オファーがあっても必ずしも希望年収にマッチした案件とは限らないので、本気で転職&年収アップを目指すのであれば転職エージェントとの併用が必須となります。。

29歳からの転職。年収アップの鍵を握るのは「適性年収を知ること」にあり!

社会人になって7年目の29歳は、まさに仕事に脂が乗ってきた時期。当然将来のことも考え始めるし、その一環として「転職」が頭をよぎるのも当然のことでしょう。

転職で年収アップを実現させるためには、まず同年代の平均年収と自分の適性年収を知ることが重要です。現在の年収とミスマッチがあるようなら、それは転職のGOサイン! 年収アップのテクニックを実践すれば、驚くほど年収が上がる可能性もあります。

ただし、目先の年収アップにとらわれすぎるのはNG。転職先がブラック企業の可能性もあります。また、たとえ入社時に納得がいかない年収を提示されても、入社後に成果を挙げることで、年収がアップする可能性だって大いにあります。確かに「今すぐ」年収が上がるにこしたことはありませんが、長い目で見た年収アップを念頭に置くのが良いかもしれません。