30代の転職は20代と違う!30歳からの転職で求められるスキル・経験

30代の転職は20代と違う!30歳からの転職で求められるスキル・経験のイメージ

転職の境界線のひとつとしてよく取り上げられるのが「20代」と「30代」の違いです。極端な例を挙げると、29歳と30歳、年齢の差はわずか1歳に過ぎないのに、そこには29歳>>>>>越えられない壁>>>>>30歳という現象が起こることもあります。

追い討ちをかけるように「35歳転職限界説」もあります。ですがリアルな話、30歳の転職はそんなに難しいことなのでしょうか。この記事では、30歳からの転職で心得ておくこと、転職成功のポイントなどを詳しく解説します。

転職に必要なのは客観性です。

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この記事のもくじ

30代と20代の転職事情の違い

巷では30代と20代では転職事情が異なるというけれど、どのあたりに違いがあるのでしょうか。実際に自分が直面してみないとなかなか違いを実感できないものです。まずは30代と20代の転職事情について詳しく見ていきましょう。

30代の転職事情

厚生労働省が発表している「平成30年雇用動向調査結果の概況」によると、平成30年1年間における30代の入職(転職)率は男性で8.4~9.8%、女性で16.9~18.2%です。男性なら10人に約1人、女性なら約2人が30代のうちに転職をした、ということが分かります。なお、女性の入職率が男性よりも高いのは、パートタイム労働者の増加が原因であると考えられます。

その転職理由は男女とも、「給料等収入が少なかった」「労働条件が悪かった」が2トップ。そのほか、男性の場合は「会社の将来が不安だった」、女性の場合は「職場の人間関係が悪かった」などの理由が目立ちます。裏を返せば、転職を通じて給料や労働条件が改善されることや将来性を期待して、多くの人が転職に踏み切っていると言えるでしょう。

では実際の30代の求人数はと言えば、20代ほどではありませんが決して少ないわけではなく、まだまだ「売り手市場」です。かつてのような終身雇用制度が破綻し、転職が珍しくなくなったことも追い風になっています。ただしそれは、30代ならではのスキルを持ち合わせている方に限定される話です。それがなければ採用には至りません。

20代の転職事情

前出の「平成30年雇用動向調査結果の概況」によると、20代の入職(転職)率は男性で15.9~35.5%、女性で22.5~36.4%となっており、30代のそれより遥かに高くなっています。そもそもの求人数が多いこともありますが、企業側にとって20代はポテンシャルがあり育てやすいというのも大きな要因です。

30歳からの転職で求められるスキル・経験

30歳からの転職で求められるスキルや経験は、20代とは圧倒的に異なります。具体的にはどのような経験やスキルが必要なのでしょうか。また、その理由とは?

テクニカルスキル

30歳からの転職においては、第一に即戦力が求められます。22歳で就職したのであれば業務の専門的なスキルのほか、ビジネススキルが身についているのが大前提です。

リーダーシップ力

企業が30代を受け入れる背景には、のちのち会社を引っ張っていくリーダー的な役割になってくれることへの期待があります。リーダーシップの定義とは、「ビジョン・未来を掲げること」「部下のやる気を引き出すこと」「チームをまとめ上げること」の3つです。

これまでにリーダー経験がない方であれば萎縮してしまうかもしれませんが、過去の経験を棚卸しすることでリーダー経験のひとつやふたつは必ず見つかります。家族や仲間をまとめることだって、立派なリーダーシップのひとつと言えるでしょう。

コミュニケーションスキル

企業的には会社の顔、中核を担う人材として30代を雇い入れます。当然、社内外との折衝も重要なミッションのひとつとなるので、コミュニケーションスキルは欠かせません。コミュニケーションをとるのが苦手…という方なら、訓練あるのみ。自ら進んで他人と交流し、苦手意識を克服していきましょう。

30歳から未経験業種への転職は無理?

結論から言えば、30歳から未経験の業種に転職することはかなりハードルが高いです。若さややる気では20代に勝てませんし、企業も30代の未経験者を1から教育するのは面倒です。

ただし、例外もあります。営業→営業など同種での転職であれば、たとえ異業であっても前職の実績をアピールすることで採用に至ることもあります。

また、ベンチャー企業においても、30歳未経験からの転職が歓迎されることもあります。そうした企業は若い社員で構成されていることがほとんどなので、社会人として大先輩である30代にスポットが当たるのです。

30代からの転職を成功させるポイント

30代からの転職を成功させるためには、いくつかのコツがあります。具体的なコツを下記に紹介するので、ぜひ実践してみてください。

転職の方向性を定める

今後の可能性に溢れ、やる気も体力もある20代の転職と比べると、30代からの転職が不利であることは明らかです。だからこそ、転職の軸を定めることが重要です。志望動機や転職成功のためにやるべきことにもブレがなくなるため、面接時にも一貫性を持って受け答えができます。

軸を定める方法としては、まず、何のために転職するかを書き出して、それに優先順位をつけることです。優先順位の低いものは妥協することも視野に入れて、欲張りすぎず、ミニマムに。それが30代から転職を成功させるセオリーです。

在職中から計画的に転職活動を始める

30歳からの転職は、退職や転職のタイミングを見計らい、逆算して計画的に転職活動を行うことが良い結果につながります。ポイントは、在職中に転職活動を進めること。精神的にも金銭的にも余裕があるので、間違った転職に転ぶ可能性が低くなります。

また、離職期間が長くなるほど企業にとっては心象が悪くなります。それを避けるためにも、現職と並行して計画的に転職活動を行うようにしてください。

転職エージェントの力を借りる

転職がなかなか一筋縄ではいかない。壁にぶち当たった時、ぶち当たりそうな時は、ひとりで悩むよりも転職エージェントの力を借りた方が何十倍も転職活動がスムースに進みます。

転職活動で必須となるのがキャリアの棚卸しですが、これも独りよがりな分析であれば企業には響きません。転職エージェントは客観的な視点でアドバイスをくれるので、“気付き”のきっかけにもなります。自分の市場価値を見極めることもできますよ。

30代からの転職は慎重に、でも大胆に。自信を持ってチャレンジするのが吉

30代からの転職は企業側のニーズをしっかり自覚することが重要だとお話しました。残念ながら若さやポテンシャルでは20代と同じ土俵に立てませんが、30代には30代なりの、20代にはない評価されるポイントがありますので、自信を喪失する必要はまったくありません。

もっとも大事なのは、時代や年齢のせいにして転職を諦めないことです。今こそ30代の底力を発揮して、理想の転職を実現させましょう。