はじめての金融系から異業種への転職。年収を下げず、優良企業を見つける秘訣

はじめての金融系から異業種への転職。年収を下げず、優良企業を見つける秘訣のイメージ

新卒から金融業界に携わって早○年。さまざまな理由で、そろそろ転職を検討している人も多いのではないでしょうか。

何しろ金融業界は金銭面では安定の鑑です。しかしながら、「つまらない」「忙しい」「出世できない」といったモヤモヤを抱えて、異業種に転職する人も多いようです。

転職したいけれど、金融業界の年収は捨てがたい…そんな人に向けて、金融業界から異業種に年収キープで転職するノウハウを伝授します。

もう仕事選びで失敗しないためには
良いエージェントを選ぶべき

「良いエージェント」とは、こちらの希望を聞いた上で、理想を叶える基盤が揃っている企業を紹介してくれるエージェントです。

希望条件に合った企業を紹介するには、求人数が必要なのはもちろん、独占求人を保有しているかも重要です。
また、エージェント次第で応募書類や面接のクオリティーも変わってきます。

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この記事のもくじ

金融系から脱出したい。まずはじめにすべきこと

金融業界から脱出して異業種に転職したい。そう考えた時にまずやるべきことは頭の良い皆さんなら既にお分かりだと思いますが、改めてお伝えします。

転職について相談をする

転職経験者、転職したい業界に詳しい人に転職の相談をすることが先決です。配偶者がいる場合は配偶者に相談するのがいちばん、と考える傾向が強いですが、すぐさま引きとめられる可能性が高いので要注意。それもそのはず、配偶者は安定した生活が重要なのですから…。「こんなはずじゃなかった」と離婚危機にもなりかねません。

餅は餅屋です。家族は餅屋ではありません。まずは転職について知見がある人に意見を求めましょう。

将来のビジョンを明確にする

「今、転職したい」という想いだけではなく「自分は将来どうありたいか」未来を見据えた考え方をしなくてはいけません。そうすれば、自分がやりたいこと、やれること、今やるべきことが自ずと見えてきます。

転職エージェントに登録する

前述の「転職について相談する」にも通じるものがありますが、相談相手として転職エージェントはもっとも適しています。なぜなら、彼ら(彼女ら)は全くの他人で転職のプロだから。客観的にアドバイスしてくれるので、誰の意見よりも的を得ています。

登録も相談も無料なので、まずは登録してプロの意見を聞いてみてはいかがでしょうか。なお、転職エージェントを利用する場合は、複数のエージェントに登録した方が良いでしょう。これは、エージェントによって得手不得手もありますし、担当者との相性もあるからです。
こちらの記事ではおすすめのエージェントを紹介しています。

現実的に金融系ならどんな業界を目指しやすい?

金融業界から転職するとしたら、どのような業界や業種が考えられるのでしょうか。参考までに紹介します。

同業他社(日系、外資系)

これまでの経験を活かせる同業他社が、もっとも転職後のイメージが沸きやすいのではないでしょうか。ただし、いくら勤務先が変わったとしても金融業界ならではの悪しき習慣――「ノルマがある」「忙しい」など――は共通だったりします。

転職しても年収は横ばいの可能性があるので、よっぽど条件(待遇や社風)が良くない限りは、あまりおすすめはしません。

コンサルティング会社

金融業界で身につけたお金の知識を活かし、企業を対象としてお金のアドバイスを行います。コンサルティング会社の中にもさまざまな職種がありますが、金融業界出身者が活躍できるのはコンサルティングそのものを商品とする経営コンサルタントです。

公務員

金融業界同様、「安定感」のある公務員もおすすめです。もちろんノルマ営業や出世争いもなく、穏やかに働くことが可能です。のんびりとした職場環境なので、人間関係に疲れて転職したい、と考えている人には特にプッシュしたいところ。

もちろん公務員試験に合格しなければ公務員にはなれませんが、金融業界に入るため、入った後も勉強を続けている皆さんなら、公務員試験に合格するための勉強なんて容易いものでしょう。ただし、確実に年収は下がります。

あらゆる企業の経理担当

従業員数人、家族経営の企業でない限り、「経理」というポジションは存在します。金融業界で得た経験が経理業務で重宝されることは間違いありません。しかも、ほぼすべての業界で通用します。

ただし、具体的な実務経験はないため、「経験者優遇」という求人では経験者に勝ち目はないこともお忘れなく。また、年収ダウンも覚悟してください。

M&A業界

金融業界の中でも特に証券会社勤務であるのなら、M&A業界も転職先として有効です。というのも近年、事業継承のためにM&Aを推進している企業が多く、そうした企業は財務に関する知見を欲しているからです。

証券会社勤務であれば株に関する知識などを発揮でき、即戦力として活躍できることでしょう。

ベンチャー企業

金融業界からベンチャー企業に転職した、という事例も多々あります。ベンチャー企業は新しい企業のため、社内体制、特に数字周りに弱い傾向があります。そのため、数字周りに強く、リスク管理ができる金融業界出身者は重宝されます。

いきなりCFO職や管理部門の責任者として抜擢されることも珍しくはないようですよ。その場合、金融業界よりも年収はアップするかも?

20代、金融系からの転職は意外と多いし歓迎されやすい

実は金融系からの転職は20代に顕著で、企業からも良いイメージを持たれることが多いのだとか!? その理由を詳しく説明します。

20代金融業界からの転職が多い理由

金融業界は、忙しくて自分の時間が取れない、理不尽な慣習がある、出世の可能性が薄い、と三重苦の状況にあります。

この状況に早くから気付き、行動に移すのが20代ということです。20代であれば同業はもちろん異種業への転職も可能ですし、行動に移すパワーもあります。

これが30代や40代であれば、まず年齢的に転職が難しくなります。また、この年代であれば家族がいるケースもあり、そう簡単に金融業界の「安定感」から抜け出すことはできません。

そもそも、どんなに安定企業で働いていてもいつ倒産のリスクがあるか分からない、というご時世です。そのようなさまざまな要因が絡まりあい、20代金融業界からの転職組が増えているのです。

なぜ歓迎されやすいの?

金融業界のキャリアは世間的に優遇される傾向にあります。それは、「高学歴」「勤勉」といったイメージが強いことに関係しています。

例えば銀行員であるなら、「新卒時の高い競争率をくぐり抜けて銀行に就職した高学歴で優秀な人材」「コツコツと真面目に仕事をする」「数字に強そう」などといったイメージが先行します。

大ヒットした銀行員のドラマも追い風になり、たとえ銀行員からの転職ではないとしても「金融ブランド」に嫌な印象を持つ企業はほぼありません。そのため、金融業界の良いイメージ×「20代」というブランドの相乗効果で歓迎ムードを増長させています。

また、20代・金融業界出身者であれば、社会人としての基礎は十分すぎるほど確立されていて教育する必要もなく、それでいて金融業界独特の体質には染まりきっていないことも歓迎される要因のひとつです。

未経験、畑違いの業界を目指すならエージェントを利用して

金融業界の仕事は激務のため、在職中に転職活動を行うのは至難の業。効率良く納得がいく転職を成功させたいのなら、転職エージェントの利用が欠かせません。

何といっても、相談は無料。さらに、転職が成功したとしても1円もお金を支払うことはありません。

転職エージェントを利用するメリットは、時間とお金の節約だけではあらず。

  1. 「金融業界を離れたとしてもどんな仕事に転職したら良いのか分からない」そんなお悩みも解決。プロ目線で、あなたの生き方に合った仕事を提案してくれる
  2. 提案してくれる仕事の面接の日時調整をしてくれる
  3. 職務経歴書の書き方、面接対策などもサポートしてくれる
  4. 給与面の交渉もしてくれる
  5. 非公開求人も多く抱えているから、自分では探し出せなかった仕事に出会える

転職エージェントは、在職中にできないアレコレを無料で代行してくれるということですね。また、非公開求人を取り扱っていることも大きな魅力です。

金融業界出身者に特におすすめの転職エージェントはこちらです。繰り返しになりますが、複数のエージェントに登録するのが転職勝ち組への近道です。
こちらの記事でおすすめのエージェントを紹介しています。

同じ金融系会社員でも転職を避けるべき場合もある

20代・金融業界からの転職はさまざまなメリットがあること、需要が多いことを述べてきましたが、転職を避けた方が良いケースもあります。それは…。

実は現在の仕事が適職だった

「隣の芝生は青かった」というケースです。転職活動をしてみたものの、求人を紹介してもらってもいまいちピンと来ない。「あれ? 今の職場も悪くないんじゃない?」と気付くパターンです。

恋愛と似たようなもので、他人(ほかの仕事)と比べたらキリがありません。それでも、他人(ほかの仕事)と比べることで現在の幸せを改めて感じることはよくあります。こうした場合は、焦って転職をするべきではありません。

出世コースに乗っている

周囲から評価され、それなりの役職と待遇を得ている人は転職を再検討した方が無難なこともあります。金融業界は概して年功序列で、現在恵まれている立場にいる人であれば、今後も昇格と待遇アップが約束されています。

立場が上になればなるほど、やりたいことができる可能性も増えることでしょう。その未来を捨ててまで、今転職する必要はありません。5年後、10年後に後悔することになるかもしれません。

金融系から異業種への転職は意外と簡単!? だからこそ、慎重な転職を

金融系から異業種への転職は意外と「平穏の道」であり、選択肢も多いということが分かっていただけたと思います。

ただし、金融系から異業種へ、後悔のない転職を実現するためには、一存だけで動くことなく周囲、特に転職のプロに相談を。間違っても自分を過信して安易に転職し、金融業界で働いている時と同様の悩みを抱えることなかれ。

慎重かつ確実な転職活動で今の三重苦から抜け出して、明るい未来を手に入れましょう!