合同会社って何?LLC?株式会社との違いは?【失敗しない企業の見分け方】

合同会社って何?LLC?株式会社との違いは?【失敗しない企業の見分け方】のイメージ

転職をしようと考えてさまざまな企業について調べていると見かける言葉に「合同会社」がありますよね。株式会社という言葉は耳馴染みがあっても、合同会社(LLC)という言葉にはあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、そんな合同会社(LLC)についてわかりやすく説明しようと思いますので参考にして転職活動の下調べをしてくださいね。

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この記事のもくじ

合同会社(LLC)の正しい定義

合同会社とは、経営者と出資者が同じであり、出資者全員が有限責任社員であるという条件をクリアすることで成り立つ企業です。合同会社において出資者とはすなわち会社の経営者であり、会社を所有する人物(出資者)と経営者が同一人部であることによって、柔軟な経営をすることが可能になるという特徴を持っています。

株式会社と合同会社の大きな違いは?

合同会社がどういうものかはわかったものの、株式会社とどのように違うかがよくわからない…という方のために、合同会社と株式会社の違いについて解説したいと思います。

合同会社との違いその1:出資者と経営者

合同会社においては、出資者と経営者が同一人物であると先にご説明しました。一方で株式会社においては出資者と経営者は実際の事業を行う「経営者」と会社を所有する「出資者(株主)」が別々の人物となります。この経営と出資の分離を「所有と経営の分離」といい、これがもっとも大きな違いと言えるでしょう。

合同会社との違いその2:経営スタイル

「所有と経営の分離」によって起こる違いではありますが、合同会社と株式会社では経営スタイルにも違いが出ます。先に説明したとおり、合同会社においては柔軟な経営が可能となる一方、株式会社においては所有と経営を別々の人物が取り仕切ることになるので意見の相違が出ながらの経営となります。しかしながら、会社の所有者(株主)と経営者がバラバラであることによって、経営を常に客観視することができるというメリットもあることを覚えておきましょう。

合同会社でいるメリット

次に、詳しく合同会社でいることのメリットについて解説しましょう。
合同会社のメリットとして、まず以下の3点が挙げられます。

  • 設立に必要となるコストが低く済む
  • 出資者全員の意見を合わせた上で、利益の配分を自由に決定することが出来る
  • 決算を公表する義務がない

一番のメリットは、やはりコストの安さと言えるでしょう。たとえば、会社を設立する際に登記に必要とされる国税として存在する「登録免許税」は、株式会社の登記1件につき最低課税額が15万円であるのに対し、合同会社の場合には最低額が6万円となります。

また株式会社を設立するに当たり必須となる「定款」の認証も、合同会社の場合には公証役場での定款認証が不要となります。手間がひとつ省けるだけではなく、その認証に必要となる手数料の5万円もセーブすることができるのです。

加えて、「利益の配分を決める自由度の高さ」や、「決算を公表する義務がない」という点にも、初めて会社を経営する人にとってはメリットがたくさんあるとおわかりいただけたでしょう。

合同会社でいるデメリット

合同会社のメリットについてご説明しましたが、同時にデメリットも少なからず存在するということを覚えておきましょう。

  • 企業としての信用度はいまいちかもしれない
  • 社員が退職などで減れば、会社の資本金も減るリスクがある

長きにわたって存在してきた株式会社という形態にくらべ、合同会社は非常に歴史の浅い会社形態と言えます。よって認知度も低く、また決算の公表義務がない点から取引の上で不利に働くケースがあることを忘れてはいけません。

また合同会社においては社員と経営者が同一となるため、その社員が退職する際に出資金の返却を求められてしまうケースも想定しておかなくてはなりません。払い戻しには限度額が設けられていますが、資本金が目減りしてしまうことには変わりないので十分リスクとして知っておかなくてはなりません。

代表的な合同会社は…

「どういう形態の企業かはわかったけれど、合同会社なんて身近に聞いたことがない…」と思われた方は、次の企業が実は合同会社であることを見落としてきているのではないかと思います。

  • Apple Japan(アップル・ジャパン合同会社)
  • Google(グーグル合同会社)
  • Cisco(シスコシステムズ合同会社)
  • アマゾンジャパン合同会社
  • デロイトトーマツコンサルティング合同会社
  • 合同会社西友

合同会社なんてあまり聞いたことがない、と思った方も、意外に身近に合同会社はたくさんあると驚かれたのではないでしょうか。

第二新卒や既卒が合同会社に転職しても大丈夫?

この記事を読んでいただいている第二新卒や既卒の方の中には「合同会社についてはわかったけれど、就職して大丈夫かな…」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

合同会社って怪しい企業なのでは…?

アメリカのLLCをモデルとして2006年5月に新しく設けられたばかりの「合同会社」という会社形態は、まだまだ広く知られていないのが事実です。そういった背景から「きちんとした株式会社の方が良い企業に決まっている」という考えを持っている方もまだまだ多くいらっしゃることでしょう。

しかし、上記に挙げたような著名な企業も実は合同会社であるケースもあり、とくに外国資本の企業が日本法人を創立する際には合同会社でスタートしている場合も多いのです。またすでにご説明したとおり、合同会社にはメリットがたくさんあるので、そのメリットを享受するためにあえて合同会社であることを選んでいる企業もたくさんあります。

つまり、「聞き覚えがないから怪しく感じる」という点を除けば、合同会社だからといって何ら怪しい要素が多いという事実はないのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
第二新卒や既卒で就職活動をする場合、新卒で就職活動をするときよりもより慎重になっている方も多いのではないかと思います。就職活動をする上で欠かせない企業研究を進めていくうちに出会う「合同会社」という響きに不安を感じていた方もきっと少なからずいらっしゃったことでしょう。確かに、メリットばかりではない合同会社というスタイルですが、決して怪しい企業だということにつながるわけではありません。
もし、現在就職活動を進めてみたいと思っており企業が合同会社であるがために躊躇している場合には、前向きに検討してみても良いではないかと思います。ただし、自分ひとりで判断するのは心配であるという方は、第二新卒や既卒の方を専門にしたエージェントに登録して、十分に企業について説明を受けた上で採用試験に挑んでみてはいかがでしょうか。