フリーターでい続けるとどうなる?フリーターから正社員になれる?将来が不安になった時のための本当のところ

フリーターでい続けるとどうなる?フリーターから正社員になれる?将来が不安になった時のための本当のところのイメージ

「職業:フリーター」は一般的にどのようなイメージを持たれるのでしょうか。ポジティブに言うと、正社員のように会社に縛られることなく働けて、かといってニートのように無職のレッテルを貼られることのない自由な存在というイメージを持つ方が多いのではないかと思います。

ただし、気楽でいいというメリットがある一方で将来の兆しが見えないという不安も抱えるフリーター。いつかは卒業して正社員として働きたいと漠然と考える人もいるのでは? だけどどうせ無理だろう…。
安心してください。フリーターから正社員になることは可能です。この記事では、フリーターから正社員になりたいあなたが今後取るべき行動を解説します。

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この記事のもくじ

フリーターでいられるのは気楽。でも10年後は?

そもそも、フリーターとはどのような人を指すかご存知でしょうか。もし、「学校に通いながらフリーターをしている」という人がいるとしたらそれはアルバイトをしているのであって、フリーターではありません。

フリーターとは、アルバイトやパートタイムで働く学生以外の人のことを指して呼ぶ名称です。正社員として雇用されているわけではないので、高い目標を設定されたり、仕事内容に大きな責任を問われたりすることなく、時給制・シフト制で仕事をしているのが特徴です。

趣味など働くよりもしたいことがある人にとっては、自由に勤務体系を変えたり職場を変えたりできる働き方はとても気楽なものです。また求人も正社員雇用に比べると圧倒的に多いため辞めてしまってもすぐに次の仕事が見つかるのが良い点です。しかしながら、その職が安定していて長期的な展望を持てるかと言われるとその限りではありません。基本的にアルバイトやパートは10年以上の長期雇用を見込んでいない場合がほとんどだからです。

正社員とフリーターで大きく違うのは賃金と社会的信用

週に数回しかアルバイトやパートに出ていないのであれば別ですが、月曜日から金曜日の朝から夜までフルタイムで働いている場合、その勤務スタイルが正社員とあまり変わりないので、これまで正社員と比べて大きな違いを感じて来なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、要所を捉えて比較すると大きな違いがあります。

正社員とフリーターの違い:生涯賃金

「正社員で入社した新入社員のお給料よりも自分のお給料の方がずっと多い!」と思っているフリーターの方は比較的多くいらっしゃると思います。確かに、入社したての新入社員の給与は、時間給で支払われているアルバイトの人のそれよりも少ない場合もあるでしょう。

しかし、フリーターは同じ期間勤務していても著しい給与アップが見込めないのに対し、正社員は入社してからの実力、昇給制度などによって年々給与は上がっていきます。それに加え、正社員は季節ごとに賞与がある場合や、成績によってはプラスの報酬がある場合もあります。そうなると、正社員として入社した新入社員に数年で年収が追い越されてしまう現実があります。

また正社員であれば企業の制度にもよりますが退職の際には退職金が支払われますので、退職してからも安心して老後を迎えるだけの収入が得られます。フリーターには通常このような制度が設けられていませんので、退職すればその翌月から給与の支払いはなくなります。

正社員とフリーターの違い:給与の支払い形態

正社員は、企業の就業規則によって多少の違いがあれど原則定められた基本給に各種手当がつき、その中から社会保険料などを差し引いた金額が給与として支払われます。それに加え、季節ごとに賞与があったり、業績によってはそれに従ってボーナスが支払われることもあります。また、一般的に年々昇給していきます。

一方フリーターの給与は、基本的に時間給や日給制なので、働けば働くだけ収入になるという形態です。先に説明したとおり、入社して数年程度は場合によっては長時間勤務して時間給を稼いだフリーターの方が手取りは多いこともあります。しかしながら大幅な昇給の無い中で税金、年金、健康保険料などを支払うことになるので、給与の伸びしろのないフリーターは正社員と異なり手取りの金額が増えていきません。

正社員とフリーターの違い:社会的信用

残念ながら正社員とフリーターでは社会的信用に雲泥の差があります。正社員とフリーターの差は「単なる世間体程度」と考えている方もいらっしゃいますが、実態は大きく異なりますので知っておきましょう。

例として、家の購入を検討した際、一般的には銀行など金融機関から融資を受けて購入することになります。金融機関は、あなたの収入やこれまでの経歴をもとに融資して大丈夫な人物であるかを判断します。

そういったときに、正社員であれば現在から未来にかけて安定しているであろう収入が約束されますが、フリーターではその保証がありません。これは住宅ローンに限った話ではなく、車・教育・クレジットなど社会的信用を伴うものにはすべてつきまとう問題です。

正社員とフリーターの違い:雇用の安定性

昨今終身雇用が当たり前でない世の中になったので、正社員だからといって必ずしも雇用が安定していて定年まで保証されるわけではない、というのも事実です。しかし、社会的信用のところでも触れましたが、そもそも雇用の安定性がまるでないフリーターに比べれば、社会的信用とともに雇用の安定性が保たれる見込みがあります。

また、もし職を失うような事態に陥ったとしても、再起できる可能性もずっと高くなります。

正社員とフリーターの違い:教育制度・充実度

正社員で入社したならば、企業はその企業の未来の担い手として社員を大切に扱いますので教育制度も充実しているケースが大半です。一方フリーターはいずれ経営に携わる機会もあるかもしれない正社員に比べ、そこまでの期待をされていないので、最低限の教育制度のみとなります。

正社員とフリーターの違い:年金受給額

正社員の場合、一般的には、国民年金のほか、厚生年金に加入します。厚生年金の保険料は毎月の給与と賞与に共通の保険料率をかけて計算されるので人によりさまざまですが、その半分は雇用主である企業が負担し、給料天引きで支払うのが大きな特徴です。

一方フリーターの場合、厚生年金に加入できないため国民年金だけに加入することがほとんどです。しかも自分で支払う必要があります。1ヶ月当たりの金額は、収入の大小に関わらず一律16,540円です(令和2年度)。

これが何を意味するかというと、将来受け取ることができる年金の支給額に大きな差が生じることになります。国民年金の受給額は保険料の納付月数で決まりますが、20歳から60歳までの40年間納付して、月に受給できるのは約65,000円。正社員の場合は、この金額に厚生年金が上乗せされます。

厚生労働省が発表する「厚生年金保険・国民年金事業の概況(※)」によると、厚生年金の平均年金月額は約145,000円(国民年金月額を含む)。もちろん、長生きすればするほど年金の総受給額にさらに開きが生じるのはお分かりですよね。

(※)参考:平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

正社員とフリーターの違い:福利厚生

正社員の場合、前述の社会保険や厚生年金など法に定められた「法定福利」に加えて、企業独自に設定する「法定外福利」がつきます。法定外福利には、家賃補助や家族手当、交通費、退職金制度、ストックオプション、持株制度など、金銭面で優遇される制度も多く含まれます。

一方フリーターは、こうした金銭面での恩恵を授かれないことがほとんどです。なお、企業が保有する宿泊施設や提携するサービスなどはフリーターでも利用できることもあります。

正社員とフリーターの違い:休日・休暇

一見、フリーターの方が休日や休暇が多い上に自由に取得できるイメージがありますが、実際はその限りではありません。と言うのも、確かにシフト制で働くフリーターは自分の希望で休みを取得しやすいですが、休んだ分は当然給与が支払われません。

一方正社員は、夏期休暇や年末年始休暇のほか、育児休暇や慶弔休暇など、給与を得ながらさまざまな休暇を取得できます。また最近では、リフレッシュ休暇やバースデー休暇など、新しい休暇制度を導入する企業も増えてきています。こうした理由からも、休日・休暇面でもフリーターより正社員の方が有利と言えそうです。

正社員とフリーターの違い:スキルやキャリア

正社員の場合は、経験を積むことでスキルやキャリアがアップし、もちろん昇格も期待できます。しかしながらフリーターは任せてもらえる業務内容も限られている上に学ぶ機会が少なく、企業もそこまで成長を求めていないため、スキルやキャリアアップがほぼ望めません。

つまり、いつまでもフリーターのままでいると、同年代とのスキルやキャリアの差が広がるばかりです。フリーターがフリーターからなかなか抜け出せないのには、自分の責任だけではなく、こうした社会の仕組みとも関係があるのです。気付いた時には誰からも求められない存在に…行く先はニートか生活保護という可能性も!?

本当にフリーターは「負け組」認定されなくてはいけない?

ここまで読んで、現在フリーターとして働いている方は少し焦る気持ちが出てきたのではないでしょうか。確かに、正社員として雇用されている人に比べてフリーターの方はさまざまな面で不利なことが多いです。ただし、これを一概に「負け組」といっていいかはあなたの置かれている状況によります。

現状フリーターとして勤務していても、それには確固たる理由がある人もいます。たとえば、学業は修了してしまったものの、資格試験合格まで自宅で勉強を続けながらアルバイト勤務している人、もしくは本業としたいこと(小説家・漫画家・イラストレーターなど)では収入が十分でないためアルバイトをして生活費を稼いでいる人などです。そういった方々は目的を持ち、かつタイムリミットを決めてフリーターをしているケースです。しかし、そのタイムリミットを持たず、なんとなく「働く」ということから逃げの姿勢でフリーターを続けている方だとしたら、それは今一度考え直したほうがいいかもしれません。

フリーターが正社員になることは可能?


いよいよフリーターを卒業して正社員になろう!という気持ちが湧いてきましたか?人によっては「とはいっても、フリーターが正社員になるなんて無理だ…」と後ろ向きな気持ちでいっぱいになっている人もいらっしゃるでしょう。結論からいって、フリーターから正社員雇用を目指すことは可能です。まず、大切なのは、これからはフリーターではなく正社員になりたいと思う気持ちです。就職活動を進めていく中で「やっぱり正社員になるといろいろと大変そうだし、有期の派遣社員でもいいや…」などと思うようになってしまっては一生正社員になるチャンスに恵まれません。

無論、自力で就職活動を進めて正社員の座を獲得するのは至難の業でしょう。だからこそ、そんなときにはこれまでたくさんのフリーターを正社員雇用に導いてきた転職エージェントに相談すべきなのです。転職エージェントは無料で利用することができ、今抱えている不安や悩みも、就職活動を続けていく中で出てくる悩みもともに考えて解決に導いてくれます。

こちらの記事では、フリーターの転職に強いエージェントを厳選して紹介しています。エージェント選びに迷ったら、ぜひ参考にしてください。

脱フリーターのタイムリミットは?

明確なルールがあるわけではありませんが、慣習的にいって年齢が上がれば上がるほどフリーターから正社員へ方向転換するのは難しくなると言えます。20代であれば、多少の遅れはあれど他の新入社員として入社した若手と同じように成長をたどるチャンスがあります。

しかし、30代であればこれまでの経験で培ったリーダーシップやマネジメント能力を活用すること、40代であればそれまでの人脈、社員育成の経験の有無、プロジェクトリーダーとしての素質を求められるようになります。これらのスキルは、フリーターの経験のみでなかなか培えることではありませんので、必然的にチャンスが減ってしまうのです。

実際、年齢別に求人を見ると、25歳、27歳、30歳で大きく求人募集が減少する傾向にあります。可能な限り早い段階で脱フリーターすることが望まれることがおわかりいただけるでしょう。

まとめ

正社員雇用を目指すということは、フリーターとして楽しく日々を過ごしてきた方にとっては、これまで深く考えてこなかった内容かもしれません。しかし、人生100年時代と言われる現代で、収入が安定しないまま年を重ねていく行為は非常に危険と言えます。まずは、職探しのプロフェッショナルである転職エージェントに相談して、どのような方向性で正社員を目指していけばいいか決めることをおすすめします。